国立医学部生は受験期、どこで勉強していた?集中できる勉強場所と住まいの関係とは

子育て中のご家庭にとって、「子どもを賢く育てたい」という願いはごく自然なものです。特に医師や弁護士といった専門職は、社会的な信頼や安定した収入、定年のない働き方など、多くの魅力を持っています。そんな職業に子どもが就いてくれたら、親としては大きな喜びですね。
今回は、現役の国立医学部生にアンケートを実施し、「どのような住まいで育ち、どこで勉強してきたのか」を調査しました。その結果から、子どもたちの意外な本音や、効果的な勉強場所について明らかになりました。
受験期、国立医学部を目指す高校生はどこで勉強していた?
高校生になると、大学受験という大きな目標に向けて勉強スタイルも変化していきます。アンケートの結果によると、約6割の学生が塾や図書館で学習しており、次いで子ども部屋(約3割)、飲食店やリビングダイニングという順になりました。
小学生時代にはリビング学習をしていたという子も、高校生になると集中力や学習効率を求めて、より静かで集中できる環境へとシフトしていることが分かります。特に大学入試のような長時間の学習を要する時期には、「家族の気配がする空間」から「ひとりで集中できる空間」へとニーズが移っていくのは自然な流れです。
また、塾や図書館などの学習専用施設は、同じ目標を持つ仲間が周囲にいることで、刺激やモチベーションにつながるという声も多く寄せられました。
最も集中できた勉強場所は「塾・図書館」が圧倒的
「一番集中できた場所はどこか?」という質問では、66.7%の学生が塾や図書館を選択。続いて子ども部屋(20.3%)、飲食店(11.1%)という結果でした。リビングと答えた学生はわずか1.9%にとどまりました。
とくに、図書館は「静かで他人の目があるためだらけにくい」、塾は「質問がすぐできる環境」「受験対策の情報が手に入りやすい」などのメリットが挙げられます。
ファミリーレストランやカフェを好む学生たちは、「家には誘惑が多い」「飲み物を飲みながらリラックスして勉強できる」などの理由を挙げています。自宅以外の場所で集中する学生は全体の8割を超えるという結果には、驚きの声も上がりました。
実はリビングが一番好き?国立医学部生の本音とは
一方で、自宅で「一番好きな場所」はどこかを聞いたところ、約7割以上の学生がリビングと回答。理由には、「家族と過ごせるから」「明るくて安心できる」「コミュニケーションが取れるから」など、心の安らぎを求める声が多く聞かれました。
「一人になれる空間」と「家族の温かさを感じる空間」を、子どもたちはうまく使い分けて成長していることが見えてきます。
まとめ:頭の良い子が育つ住まいとは?
小学生時代はリビング学習が有効でも、中学・高校と成長するにつれて、塾や図書館などの外部学習空間の重要性が高まることが分かりました。
それでも、「好きな場所」としてリビングを挙げる学生が多かったことから、家族が集まれる安心感のあるリビング空間は、心の成長にも大切であることがうかがえます。
マイホーム購入を検討する際、多くのご家庭が「子どもの勉強部屋の確保」を重視しがちですが、実際には勉強の場としての子ども部屋が必ずしも必要とは限らないのです。むしろ、リビングの質を高め、住居費と教育費のバランスを考慮した無理のない住宅選びこそが、子どもの学びと家族の幸福に繋がるのではないでしょうか。
将来、子どもが目標に向かって努力できるような住環境を整えるためには、「どこで勉強するか」だけでなく、「どこで心を休めるか」という視点も大切です。
当事務所では、「勉強に集中できる間取り」「健康的で快適な住まい」「限られた空間を有効活用した子ども部屋の工夫」など、子育て世代のための住まいのプランをご提案しております。住まいと教育のバランスをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。