ひとり時間を整える部屋づくり オンとオフを切り替える一人暮らしインテリアのコツ

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ひとりの時間を“整える”──暮らしのリズムを生み出すインテリア設計術

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一人暮らしをしていると、時間のリズムがつい曖昧になりがちです。
気づけば夜まで仕事をしていたり、休日なのに頭が休まらなかったり。
その原因は、生活空間の中で「オンとオフの切り替え」ができていないことにあります。


脳は“環境”でスイッチを切り替える

人の集中力やリラックスは、意志よりも「環境」によって左右されるといわれています。
たとえば、デスクの上に仕事道具が出たままだと、脳はずっと“仕事モード”のまま。
逆に、照明を落とし、温かみのある光に包まれると、副交感神経が優位になり“休息モード”へ切り替わります。

つまり、同じ6畳でも環境設計ひとつで、暮らしのリズムは整うのです。


リズムをつくる3つのゾーン設計

一人暮らしの空間では、部屋を「用途」で分けるよりも「感情」で分けるのがコツ。
限られたスペースでも、“整う暮らし”を生み出す3つのゾーン設計をご紹介します。

① 集中ゾーン(思考を整理する)

机を壁につけず、ぎわに置くのがおすすめ。
正面に自然光を感じることで集中しやすく、また背後に壁があると安心感も生まれます。
照明は白色系で、デスク上にはPCとノートだけ。
脳が「今は考える時間」と認識します。

② リセットゾーン(気持ちを切り替える)

仕事や勉強が終わったら、すぐに視界をリセットできる場所を。
アロマや観葉植物、間接照明など、五感をほぐす要素を置きましょう。
ほんの数分でも、この“間”を挟むだけで脳の疲労がリセットされます。

③ リラックスゾーン(深く休む)

寝る直前までスマホやPCを使っていると、脳は「まだ起きている」と錯覚します。
ベッド周りには暖色照明を。
テキスタイルの色は、ベージュ・グレー・モスグリーンなど低刺激のトーンを選びましょう。
“何も考えない時間”を演出するのも、インテリアの大切な役割です。


モノを減らすより、「動線をデザイン」する

ミニマルな部屋に憧れる人は多いですが、
本当に必要なのは“減らすこと”よりも“動線を整えること”です。

動線がスムーズな部屋は、行動のたびに「考える必要」がありません。
たとえば、

  • 玄関に小さなトレーを置く → 鍵・財布を探す時間が減る
  • ベッド横にサイドテーブル → 夜の読書や水がすぐ手に届く
  • ゴミ箱をデスク横に置く → 小さな判断を先送りにしない

これらはすべて「行動のリズム」を支える設計です。
結果的に、心の余白が生まれ、時間の流れがゆるやかになります。


自分だけのリズムを、空間でデザインする

リモートワークや在宅勤務が増え、
「家=生活のすべて」になった今、
空間をどう使うかが、心の状態を決める時代になりました。

朝起きてカーテンを開ける。
夜は照明を落として音楽を聴く。
そんな小さな習慣が、やがて“ひとりの時間”のリズムを育てていきます。

自分の部屋が、自分を整えてくれる。
そんな空間づくりを始めてみませんか?


専門家がサポートする「暮らしを整える」空間設計

Collinoのインテリアコーディネートコースでは、
「限られた空間で、リズムが整う部屋」をテーマに、照明・家具・色彩をトータルにデザインします。

ひとりの時間を心地よく過ごすための家具配置、
リモートワークにも集中できる照明計画、
そして、帰るだけでリセットできる空気感──。

あなたのライフリズムに合わせた“整う部屋”を、プロが一緒に設計します。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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