壁を抜くだけじゃない!リノベ経験者が語る“本当にやって良かった間取り変更”5選
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リノベ経験者が語る“本当にやって良かった間取り変更”5選
「せっかくリノベするなら、間取りも思いきって変えたい」
そう考える方は多いものの、実際にリノベーション経験者に話を聞いてみると、「ただ壁を抜いただけでは不十分だった」という声も少なくありません。
本記事では、実際に間取り変更を行った方々の“やって良かった”と実感できた間取りアイデアを、教育建築士の視点も交えて5つご紹介します。
これからリノベを考えている方は、ぜひ「暮らし方」を起点にした設計のヒントとしてご活用ください。
■ なぜ「壁を抜くだけ」では足りないのか?
間取り変更と聞くと、「壁を取り払って広くする」「部屋を1つにまとめる」といったイメージを持ちがちです。
もちろんそれも有効な手段ですが、本当に大切なのは、“暮らしの動線”と“生活リズム”を整えること。
壁を抜いても、動線が悪かったり収納が足りなければ、逆に使いにくくなることも。
間取り変更の本質は、「空間をどう使うか」を再設計することなのです。
■ リノベ経験者が語る「本当にやって良かった」間取り変更5選
① 廊下をなくして、家族の“共有スペース”に
【Before】玄関から個室に続く長い廊下があり、空間の無駄に
【After】廊下をライブラリー兼ワークスペースに再構成
→ 家族が集う場所がもう一つ増え、在宅勤務や子どもの読書にも活用。
「ただ通るだけの場所」を「使える空間」に変える工夫が大成功だったという声が多数。
② キッチンを対面から“セミ独立型”にして集中空間に
【Before】対面キッチンで、リビングが常に見渡せる状態
【After】腰壁+天井下がりでセミクローズドに
→ 家事の動線は保ちつつ、キッチン丸見えを軽減。
忙しい共働き世帯にとって、「見せるキッチンと隠すキッチン切り替え」が役立っているという声も。
③ 子ども部屋を“時間シェア”できるワンルーム型に
【Before】きょうだいで2部屋を分けていたが使い勝手が悪い
【After】1部屋を大きな空間にし、学習・就寝の時間でエリアを切り替える設計に
→ 日中は2人で使える広い学習空間、夜はカーテンで仕切って個室に。
限られたスペースでも柔軟な使い方ができる間取りとして高評価。
④ リビング横に“見守れる”学習スペースを増設
【Before】リビングの一角にテーブルを置いて学習させていた
【After】壁付けカウンター+収納一体型の造作スペースを新設
→ 親の気配を感じつつ集中できる「学びの場所」が生まれ、勉強習慣が自然に定着。
収納量も増え教育熱心なご家庭から「これだけでもリノベの価値があった」との声が多数。
⑤ 洗面所とランドリールームを一体化して“家事動線”を改善
【Before】洗濯機と物干し収納スペースが離れており、家事のたびに移動が必要
【After】洗濯・乾燥・アイロン・収納が1か所で完結するランドリー空間を設計
→ 忙しい朝の支度や帰宅後の家事が圧倒的に効率化。
「毎日使う場所だからこそ、リノベの効果が一番実感できた」との実感が寄せられています。
■ 間取り変更は「暮らしを変えるレイアウト改革」
間取り変更の本質は、「空間の見た目」ではなく「生活の質」を高めること。
今回ご紹介した5つの事例に共通しているのは、使い方を明確にした上での“機能の再設計”です。
壁を抜いて広くするだけではなく、家族の動線や時間の流れ、子どもの成長に合わせて設計することが、リノベーション成功のカギとなります。
■ まとめ
教育建築士として多数のご家庭を見てきましたが、住まいが子どもの素行や学習習慣、家族の会話を変えることは珍しくありません。
特に、間取りの工夫で「学び」「自立」「安心」の空間をつくれたご家庭では、
勉強が苦手だったお子さんが自然と机に向かうようになった、という嬉しい変化がしばしば見られます。
間取り変更は、単なるリフォームではなく、“暮らしの土台づくり”。
だからこそ、誰かの成功事例を参考にするだけでなく、ご家庭ごとのライフスタイルに合ったオーダーメイド設計を意識していただきたいと思います。