【東京】勉強に強い子ども部屋レイアウト|マンションで実践する「学寝分離」

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最新!勉強に集中できる、子ども部屋の作り方

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勉強に集中できる子ども部屋のつくり方

マンションは利便性が高い反面、スペースが限られているため、家具の配置に悩む方も多いでしょう。本記事では、3LDKマンションに住む4人家族を例に、子ども部屋の学習スペースをどのように作れば良いかをご紹介します。


「学寝分離」で集中力を高める工夫

多くの人が経験するように、寝る部屋で勉強に集中するのは難しいものです。

国立医学部に入学した高校生はどこで勉強していたか

国立医学部生へのアンケート結果からも、「子ども部屋は誘惑が多いので塾や自習室・図書館で勉強していた」という結果が出ています。つまり、趣味や遊びのものを置く機能や寝室機能と勉強機能を一つにした従来型の子ども部屋では集中して勉強できないのです。

そこで当事務所では、「学寝分離」の考え方を提唱し、寝室と学習スペースを分けるアイデアを取り入れています。そこで5畳と4.5畳の洋室を子ども一人部屋として与えないで、1部屋を勉強に集中できる「勉強部屋」にする方法をご紹介いたします。

一般的な子ども部屋の与え方

子ども部屋が2つある場合、一般的には上の図のように子ども一人に一部屋をあたえるスタイルになります。しかし、前述のように、睡眠や遊びの誘惑が多く勉強に集中できないことのほか引きこもりリスクも発生しやすくなります。

子どもが勉強に集中できる子ども部屋の与え方

そこで、上の図のように子ども部屋を就寝部屋と勉強部屋に分けるスタイルも考えられます。この事例では、子どもが共有する寝室と勉強部屋を分けることで、次のようなメリットが得られます。

  1. 集中力が向上
    寝る部屋と学ぶ部屋を分けることで、学習時にリラックスしすぎることを防ぎ、集中しやすい環境を作れます。
  2. 家族とのコミュニケーション
    学習スペースを共有することで、兄弟姉妹の参考書や教科書などが管理しやすく、忍耐力や協調性なども必然的に養われます。
  3. 省スペースの活用
    狭い部屋でも寝室と学習スペースを分けることで、それぞれの用途に合った家具配置が可能になります。

集中できる環境づくりの具体的な条件

さらに、学習部屋をより効果的にするためには、次のような環境面の工夫が役立ちます。

勉強に集中できる子ども部屋のつくり方、ポイントは照明・換気・家具とインテリア
  1. 照明の工夫
    昼光色や昼白色の照明を使うことで、太陽光に近い明るさが再現され、眠気を防ぎ集中力を持続しやすくなります。
  2. 姿勢を支える椅子と机
    椅子は足置きがあるもの、または床にしっかり脚がつく高さが理想的です。肘が机に直角で置ける姿勢を保つと、疲れにくく集中力が途切れにくくなります。
  3. 換気と室温管理
    二酸化炭素濃度が高くなると注意力が散漫になりやすいため、定期的な換気が大切です。さらに、エアコンやサーキュレーターを使い、眠気を感じにくい適度な室温を保ちましょう。
  4. インテリアカラーの工夫
    落ち着いたベースカラーに加え、アクセントとしてビタミンカラー(オレンジやイエロー)、緑、ブルーを取り入れると、気持ちを前向きにしたり集中を助けたりする効果が期待できます。

おすすめ家具の紹介

最後に、子ども部屋に配置した具体的な家具についてご紹介します。

突っ張り棒を使ったバッグや衣類の収納。狭い子ども部屋でも効率的に整理でき、学習スペースを広く確保できる。

突っ張り棒収納
天井まで活用することで、バッグや衣類を効率よく収納可能です。

昼光色のデスクライトを使用した子ども部屋の学習机。自然光に近い明るさで目の負担を減らし、集中力を持続させる。

学習デスク
壁付にすれば2人でも部屋が狭くならない。

オープン収納棚を設置した子ども部屋。教科書や参考書をすぐに取り出せ、学習習慣を自然に身につけられる。

オープン収納棚
手軽に取り出せる収納で、子どもが整理整頓を習慣化しやすい環境を提供します。

足が足置きに届き、肘が直角に置ける高さに調整可能な学習椅子

学習椅子
足が足置きに届き、デスクに対して肘が直角に置ける高さに調整可能な学習椅子。


狭いマンションでも工夫次第で快適な学習空間が作れます。本記事が少しでも参考になれば幸いです。

COLLINOでは、プロの模様替えアドバイザーが提案する家具配置プランを通じて、多くのご家庭に快適な住空間をお届けしています。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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