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部屋が広くなる~リビングダイニングの家具配置

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片づいた部屋、広くなった部屋のビフォーアフター

住まいを新しく購入したり、引っ越しをしたり、お子様の成長やライフスタイルの変化に伴い、家具の選び方や配置に悩む機会が訪れることはありませんか?今回は、4人家族が暮らすLDKを例に、部屋が片づく広くなる!リビングダイニングの家具配置について一級建築士が詳しく解説します。


家具配置のポイント

早速ですが、子育て世代が抱える家具配置の悩みについて、特に重要なポイントを見ていきましょう。


1. テレビの配置方法

リビングダイニングの家具配置を考える際、最初に注意すべきはテレビの位置です。コンセントやアンテナジャックの場所が影響するため、最初に配置を考える必要があります。また「食事中に子どもにTVを見せるかどうか?」についても家庭の教育方針が分かれるところです。そのためTVの位置をはじめに決めましょう。以下、2つのTV配置パターンを紹介します。

Aパターン:ソファ正面にTVを置く

TVの配置、食事中はTVをみない
TVの配置
TVの配置、食事中はTVをみない
TVの配置、食事中はTVをみない

ダイニングでの食事後、そのままソファでゆっくりTVを見ながらくつろぐ配置です。食事中にはTVが見れませんが、ソファはダイニングに近いため家族それぞれが自由な時間を楽しみつつ、同じ空間にいる安心感が得られます。

Bパターン:ダイニング正面にTVを置く

TVの配置、食事中もTVをたい
TVの配置、食事中もTVをたい

ソファからも、キッチンやダイニングからもテレビが見やすい配置です。視界を遮るものが少ないため、部屋全体が広く感じられる効果もあります。


2. 家具配置のポイント

続いて、家具配置を考える際に重要な3つのポイントを見ていきましょう。

ポイント1:動線を確保する

部屋の家具配置は、動線を意識して家具配置をする
部屋の家具配置は、動線を意識して家具配置をする

家具配置で最も大切なのが動線です。部屋の出入り口はもちろん、収納へのアクセスもしっかり確保しましょう。収納があっても散らかりやすい家の多くは、収納までの動線が悪いためです。使いやすい動線を設けることで、片付けが簡単で散らかりにくい環境を作れます。

ポイント2:空間を分ける

部屋の家具配置は、空間分けを意識して家具配置をする
部屋の家具配置は、空間分けを意識して家具配置をする

リビングダイニングでは、くつろぎ空間と食事空間など、必要な機能ごとにエリアを分けることが大切です。リビング学習やテレワークスペースが必要な場合も、機能を書き出して空間を分けると効率的です。スペースが限られている場合は、食事空間とリビング学習を兼用するなど、工夫して兼用空間を作りましょう。

ポイント3:収納を設ける

部屋の家具配置は、収納を意識して家具配置をする
部屋の家具配置は、収納を意識して家具配置をする

収納は、快適で片付いた住まいを維持するために欠かせません。ただし、収納をただ置けば良いわけではありません。リビングにはテレビボードやテーブル下収納、ダイニングにはキャビネットを設置するなど、それぞれの空間で使う物をその場で片付けられる仕組みを作りましょう。これにより、散らかりにくい環境を実現できます。

3. 使用した家具のご紹介

最後に、プランに使用した家具や小物をご紹介したいと思います。


まとめ

リビングダイニングの家具配置は、動線・空間分け・収納の3つのポイントを意識することで、家族全員が快適に過ごせる住まいを作ることができます。また、テレビの配置によって空間の印象や利便性が大きく変わるため、家族のライフスタイルに合ったパターンを選びましょう。

家具配置に悩んだら、専門家の提案や事例を参考にしながら、自分たちに合った最適な配置を見つけてください。生活の質が向上するヒントがきっと見つかるはずです!

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。確認検査機関では、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行うCOLLINO一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点でつくる独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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