BLOG & INFO

トラブル ブログ リフォーム 住宅購入

マンション購入で失敗しないためのポイント:梁・下がり天井に注意

#マンション購入#下がり天井#図面#失敗#梁#間取り

マンション購入を検討する際、多くの方が間取り図を見ながら新居への期待を膨らませることでしょう。しかし、間取り図に隠された「梁」や「下がり天井」が、住み始めてからの後悔につながることがあります。今回は、プレジデントオンライン掲載の記事『新居購入前の確認不足が招く大後悔…一級建築士が教える「絶対に選んではいけない間取り」の代表格4つ』から、一級建築士がそのポイントを抜粋して解説します。


「梁」と「下がり天井」とは?

まず、「梁」や「下がり天井」が何を指すのか確認しておきましょう。

梁(はり)は建物の構造を支えるために必要不可欠な部材で、天井の一部が突出している部分を指します。構造的には非常に重要な役割を担っていますが、居住空間の美観や広さの印象に影響を与えることがあります。

下がり天井

下がり天井は、空調設備や配管を隠すために天井が一部低くなっている箇所を指します。このような天井は、特にリビングや寝室にあると、圧迫感を与え、部屋全体を狭く感じさせることがあります。


間取り図に隠れた「怪しい点線」に注目

マンション購入で失敗しがちなポイント-梁や下がり天井

マンションの間取り図をよく見ると、やたらと点線が多い箇所に気づくことがあるかもしれません。この点線は、梁や下がり天井の位置を示しています。また、そこには「〇〇cm」といった数字が記載されている場合があり、これは天井の高さや、通常よりどの程度低くなっているかを示しています。

マンション購入で失敗しがちなポイント-梁や下がり天井

モデルルームでは実物の梁や下がり天井が反映されていないことが多く、実際に住む部屋とモデルルームの印象が大きく異なる場合があります。このギャップが後悔の原因になることもあるのです。


なぜ梁や下がり天井が問題になるのか?

梁や下がり天井が問題になる理由を以下にまとめます。

マンション購入で失敗しがちなポイント-梁や下がり天井
  1. 部屋が狭く感じる
    梁が目立つ場合、特に天井の低い部屋では圧迫感を覚えることがあります。
  2. 家具の配置に影響する
    天井の高さが均一でないと、大型家具や照明器具を設置する際に制約が生じます。
  3. 内装デザインの制約
    下がり天井や梁が多い部屋では、理想的なインテリアデザインを実現するのが難しくなることがあります。

購入前に確認すべきポイント

マンション購入で失敗しがちなポイント-梁や下がり天井

梁や下がり天井により、「イメージと違った」「部屋が狭く感じる」などの後悔を感じる人は大変多くなっています。このような失敗を防ぐため、次のポイントを事前に確認しましょう。

  1. 間取り図の点線と数字を確認
    点線や記載された天井高の数字に注目し、梁や下がり天井の位置を把握してください。
  2. モデルルームとの違いを意識する
    モデルルームでは梁や下がり天井が省略されている場合が多いため、実際の間取り図と比較して違いを販売者に確認することが重要です。
  3. 実物の部屋を訪問する
    竣工済みや中古の物件であれば、実際に購入を検討している部屋を訪問し、梁や下がり天井の有無とその影響を確認してください。

COLLINOからのアドバイス

COLLINOでは、一級建築士がこれまでの経験を活かし、家具配置や間取りの課題解決に関する情報を発信しています。特に、梁や下がり天井による空間の狭さや家具配置の制約にお悩みの方に向けた具体的なアドバイスを提供しています。

マンション購入は慎重な判断が求められる大きな決断です。梁や下がり天井に関する確認を怠らず、理想の住まいを手に入れる一助となれば幸いです。

住まいの購入のお手伝いをしています

一級建築士によるリフォームリノベーションの設計を承っております。リフォーム会社は決まっているがデザインを頼みたい方はもちろん、リフォーム会社が決まっていない方には信頼できる業者もご紹介いたします。

子ども部屋を壁でわけたい キッチを使いやすく変えたい 寒くない浴室にしたい

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。確認検査機関では、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行うCOLLINO一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点でつくる独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 一般社団法人日本模様替え協会 All rights Reserved.