【徹底解説】部屋が見違える!収納家具の正しい選び方と配置で“ラクして片付く”空間づくり | COLLINO(コリーノ)インテリア

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【徹底解説】部屋が見違える!収納家具の正しい選び方と配置で“ラクして片付く”空間づくり

#おしゃれ#動線の考え方#収納家具選び#快適な住空間づくり#片づけのコツ

収納家具を選ぶとき、多くの人は「とにかく収納力があるものを買えば片付く」と考えがちです。しかし、本当に大切なのは 「何を収納するのか」 に合わせて、適切な家具を選ぶこと。収納するもののサイズに合った家具を選べば、無駄なスペースをつくらず、スッキリと片付けられます。


1.収納するものに合わせて家具を選ぶ

A4ファイルや書類などの紙類は、奥行30センチの収納家具に収納できる
A4ファイルや紙類・雑誌などは奥行き30㎝の収納家具でOK!

書類や雑誌などは奥行30cmで十分!

収納プランを立てるとき、多くの人は「収納家具を買えば片づく」と思っています。しかし、本当に大切なのは「何を収納したいか」に合わせて家具を選ぶこと。たとえば、書類や本といった薄手のモノが多いなら、奥行30cm程度の収納家具でも十分に対応できます。A4ファイルや雑誌を立てて入れる場合でも、この奥行があれば大抵は収まるからです。

学用品収納は、奥行40センチの収納家具を選ぶと収納量が倍増する
算数バッグや書道バッグなど幅のあるものは、奥行き40㎝の収納家具を選ぶ

学用品やかさばるものは奥行40cm以上を検討

一方で、子どもの学用品(算数セットや書道セットなど)やおもちゃのように奥行きのあるモノを収納したいときには要注意。これらは意外とサイズが大きいものが多く、奥行35cmでは少し厳しい可能性があります。そこで、少なくとも奥行40cm程度のゆとりがある家具を選ぶことが重要になります。
こうしたモノと家具のサイズが合わないと、「入りきらない」「無理やり押し込んで見た目がゴチャつく」などのトラブルを引き起こしがちです。片付けに対するモチベーションを下げないためにも、まずは自分や家族が“どんなアイテムを収納するのか”を明確にしたうえで、そのアイテムに合った収納家具を選びましょう。


2.収納家具の奥行き、深ければいいとは限らない

収納家具の奥行きは大きければいい、というわけでもありません。確かに奥行が深い家具のほうが収納力はアップしますが、反面、部屋のスペースを圧迫し、動線を狭めてしまう可能性もあるからです。

メリット

  • 厚みのあるアイテムも収納しやすい(学用品・カバン・家電など)
  • 大型の収納アイテム(ボックスファイル・アルバムなど)も収まる

デメリット

  • 場所を取る → 部屋が狭く感じることも
  • 奥のものが取り出しにくい → 深すぎると手前のものをどかさないと取れない

つまり、「奥行を大きくすれば収納力は上がるが、同時に取り回しも難しくなる」ということです。そのため、この部屋では何を収納するか?洗い出し、部屋全体の広さや家族構成、置く場所などを踏まえて奥行の浅い家具と奥行きの深い家具をバランスよく選び配置しましょう。


3.動線を意識した家具配置が片付けをラクにする

いくら収納家具を選び抜いても、配置が悪ければ片付けはスムーズに進みません。特に注意すべきなのは“動線”です。動線とは、人が部屋の中を移動するときの経路のこと。次のポイントを押さえるだけで、片付けやすい環境がぐっと整います。

動線を考えた、部屋が片付けやすくなる収納家具の配置

ここで上の図から質問です。収納家具の配置には、収納を左側に寄せた Aタイプ と、左右対称に分かれた Bタイプ があります。では、部屋の間取りを考えたとき、どちらのほうが片付けやすいでしょうか?

動線を考えた、部屋が片付けやすくなる収納家具の配置

正解はAタイプです。

その理由は、Aタイプの収納が ダイニングからリビング、あるいは廊下へと続く動線のそばにまとまっている からです。一方で、Bタイプは収納が左右に分かれているため、奥の収納へ行くための動線(赤い矢印で表記)が1本増えてしまいます。さらに、収納へアクセスする際に テレビの前を通る必要がある ため、使い勝手が悪くなります。

このように、収納の配置は生活動線と密接に関係しており、どこに収納を設けるかによって、片付けやすさや日々の暮らしの快適さが大きく変わります。


4.片付けやすい収納の配置ポイント

以上のようなことから、片づく部屋にするための収納家具配置のポイントをまとめます。

📌 収納家具を使う場所の近くに置く

  • 子どものおもちゃは、遊ぶ場所の近くに収納
  • よく読む雑誌や書類は、リビングの手の届く位置に配置

📌 通り道を邪魔しないように配置する

  • 大型家具(ソファやテーブル)が収納へのアクセスを妨げないようにする
  • 収納場所までスムーズに行けるレイアウトを意識

📌 収納をまとめる

  • 収納場所がバラバラだと、「どこに片付ければいいの?」となりがち
  • リビングのものはリビング、寝室のものは寝室 というように整理

5.まとめ:片付けストレスをなくす収納計画を!

ご紹介しましたように、収納家具の選び方や配置の工夫をするだけで、日々の片付けがぐっとラクになります。

まずは、何を収納するのかリストアップ

  • 書類・おもちゃ・衣類など、アイテムごとに必要な収納サイズを確認

奥行きや高さを考えて選ぶ

  • 書類なら30cm、おもちゃや学用品なら40cm以上を目安に

動線を意識して家具を配置

  • 通りやすく、片付けやすいレイアウトを心がける

使う人に合わせた収納を

  • 子どもが片付けるなら、低い位置に収納を配置

収納は 「たくさん入ればいい」 ではなく、 「何を収納するか」考えて計画することが大切です。家具の選び方と配置を見直し、ストレスなく片付けられる快適な部屋 を目指しましょう!

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身、日本女子大学住居学科卒業。住宅の設計・審査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の住まいを見てきたプロ。 “住まいの健康診断” をする検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整えるアドバイザーの柔らかい視点 をあわせ持つ、住まいの「ドクター&スタイリスト」。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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