BLOG & INFO

ESSE online掲載~受験期の学習環境づくり:親ができる4つのサポートポイント

#勉強#子ども部屋#家具選び#集中

秋も終わりに近づき、いよいよ受験シーズン本番ですね。この時期になると、親として「何か手助けをしたい!」という気持ちが強くなるものです。焦る気持ちもわかりますが、実際に親ができる最も効果的なサポートは何でしょうか?

替え玉受験?裏口入学…?もちろんそんなことではありません!
大切なのは、学習環境を整えてあげることです。

「もうとっくにやっている!」と思う方もいるかもしれませんが、今一度お子さまの学習環境を見直してみましょう。勉強に集中しやすい環境は、意外と細かなポイントで左右されるものです。


学習環境を整える4つのポイント

1. 部屋の照明と温度の工夫

勉強に集中できる子ども部屋のつくり方、照明のポイント

学習環境において、照明と温度は非常に重要です。

照明の色で集中力をコントロール

部屋の照明が暖かみのあるオレンジ系の電球色だと、リラックス効果が高くなり、眠気を誘ってしまいます。勉強中は、頭を覚醒させる効果のある白色系の蛍光灯やLEDライトを使用しましょう。色温度が高い(白っぽい)照明を選ぶだけで、集中力がアップします。

温度管理で眠気を防ぐ

部屋の温度も集中力に直結します。人が快適に感じる室温は27℃前後と言われますが、これだと暖かすぎて眠気を感じやすくなります。そのため、25℃前後に設定することで集中しやすい環境を作ることができます。冬場であれば、エアコンやヒーターの使い過ぎに注意しながら快適な温度をキープしましょう。


2. 定期的な換気で脳をリフレッシュ

勉強に集中できる子ども部屋のつくり方、換気と温度のポイント

部屋の換気も意外と見落としがちですが、重要なポイントです。換気が悪いと室内の二酸化炭素濃度が上がり、頭がぼんやりしてしまいます。脳の働きを維持するためにも、1時間に2回・数分程度の換気を心がけましょう。窓を開けて新鮮な空気を取り入れるだけで、気分もリフレッシュできます。


3. 机やイスの高さを調整する

勉強に集中できる子ども部屋のつくり方、椅子と学習デスクのポイント

お子さまが使用している机とイスが体に合っているか、改めて確認してみましょう。以下のポイントに注意してください。

  • 机の高さ:イスに深く腰掛けたとき、肘が直角に曲がる高さがベスト。
  • イスの高さ:足が床または足置きにしっかりつく高さに調整する。

足が宙ぶらりんだと、脚がぶらぶらして集中力が途切れやすくなります。また、正しい姿勢で座れることで疲労感も軽減され、長時間の学習が可能になります。


4. インテリアで心理的な安定をサポート

勉強に集中できる子ども部屋のつくり方、インテリアのポイント

学習環境においてインテリアも大切です。色彩や配置によって集中力など心理的な影響を与えます。

色の活用

  • 集中を促すブルー系:カーテンや布団カバーなどに取り入れると、沈静効果が得られます。ただし、使いすぎると心理的に寒く感じるので注意が必要です。
  • リラックス効果のある茶色やベージュ系:机や家具に取り入れると、バランスの取れた環境が整います。

観葉植物や名画の活用

勉強で疲れた頭を癒すには、観葉植物がおすすめです。小さな鉢植えを机の上や窓際に置くだけで、心が落ち着き、ストレス軽減に役立ちます。また、美的感覚を刺激する名画やポスターを飾ることで、勉強の合間に脳を活性化する効果が期待できます。


最後に

お子さまが毎日使う学習環境を整えることは、成績アップだけでなく、心の安定にもつながります。照明や温度、換気、机の高さなど、細かな部分を見直すことで集中しやすい環境が作れるでしょう。また、インテリアにも少し工夫を加えることで、心地よさと効率性のバランスを取ることができます。

親としてできるサポートを通じて、お子さまが受験期を安心して乗り越えられるよう応援してあげてくださいね!もっと詳しく読みたい方は、こちらも参考にしてみてくださいね。

ESSE online(扶桑社)

照明の変更、適切な換気…「勉強に集中できる子ども部屋」に改善するポイント

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。確認検査機関では、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行うCOLLINO一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点でつくる独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 一般社団法人日本模様替え協会 All rights Reserved.