間取り相談でよく感じる「動線」の課題

お客様から間取りやカラースキームについてご相談を受ける中で、特に感じることが多いのが、
「動線が使いにくそう…」という点です。
最近では、家の中をぐるっと回れる**「回遊動線」**が注目されていますね。これは、家事の負担を減らすために考案された動線設計の一つです。ただし、
「回遊動線を取り入れればいい」というわけではありません!
設計次第では、かえって不便になる場合もあるのです。
問題のある回遊動線とは?

こちらの図をみてください。
赤い矢印が回遊動線を示しています。キッチンと洗面室、ユーティリティ(洗濯や物干しスペース)をつなぐ回遊動線になっています。しかし、キッチンから隣のユーティリティへは近いですが、2階に上がったりトイレに行くには、ユーティリティやリビングダイニングを通る必要があり、かなり不便です。
さらに、動線が長すぎることも問題です。この例では、回遊動線の長さが約16mに達しています。1日に何度もこの距離を歩くことを想像してみてください。16mを往復するのは意外と疲れますよね。長すぎる動線は、日常の中で「不便さ」や「イライラ」を感じる原因になりがちです。
改善された回遊動線の例

次に、動線を短くして家事を楽にした間取りをご紹介します。
ポイントは、キッチンから廊下に出る扉を1つ追加するだけ。これだけで、回遊動線の長さが16mから10mへ、6m短縮されます。
「たった6m」と思うかもしれませんが、1日何度も歩くことを考えると、この短縮は大きな意味を持ちます。例えば1日に10回行ったり来たりをする場合に、6m歩行距離を削減できたとすれば、1年で約22kmもの歩行距離を削減できる計算になります。
さらに、この改善案では以下の利点も生まれます:
- トイレや洗面所、浴室へのアクセスが便利に
- 2階への移動もスムーズに
ちなみに、扉1枚の設置費用は7万円~10万円程度。このコストを考えると、どちらが効率的でお得か、間取りを考える際にぜひ検討してみてくださいね♪るためのヒントになれば幸いです。
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