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灯台掲載~家具の置き方で家事効率をアップ!

#家事ラク#家事効率#家具選び#家具配置のルール

日々の暮らしを豊かにするアイデアとポイント

家事効率を向上させるためには、家具の配置や収納方法に工夫を凝らすことが重要です。動線を意識した家具配置や、収納スペースの活用法を改善することで、家事にかかる時間と労力を大幅に減らすことができます。今回は、経験豊富な女性一級建築士が具体的な工夫やアイデアを紹介します。


キッチンのコンロ・冷蔵庫・シンクをつなぐワークトライアングル

動線を最適化する家具配置

(1) キッチンの「ワークトライアングル」

キッチンでは冷蔵庫、シンク、コンロを三角形に配置する「ワークトライアングル」が基本です。これにより、調理中の無駄な移動が減り、作業効率が大幅に向上します。

  • 冷蔵庫から食材を取り出し、シンクで洗い、コンロで調理する流れがスムーズに。
  • 作業台や収納を近くに配置することで、片付けの効率もアップします。

(2) リビング・ダイニングへの動線

キッチンからダイニング、リビングへの動線を遮らない家具配置を意識することで、食事の準備や片付けがスムーズになります。動線を広く確保することで家族の移動もしやすくなり、生活全体の効率が向上します。


収納スペースの活用術

(1) 頻繁に使う物は取り出しやすく

調理器具や掃除道具など、使用頻度の高い物は手の届きやすい場所に収納するのがポイントです。

  • キッチン:引き出し式収納やスライド式棚を導入し、奥にしまった物も簡単に取り出せるようにする。
  • 壁面活用:フックやマグネット式ラックを使えば、調味料や調理器具を見やすく収納可能。

(2) 多機能な家具の導入

限られたスペースを有効活用するには、多機能な家具がおすすめです。

  • 収納付きベンチ:座る場所を収納スペースとしても使える。
  • 折りたたみテーブル:必要なときだけ広げて使用し、普段はコンパクトに収納可能。
  • ソファベッド:リビングのスペースを有効活用しながら、寝室としても活用できる。

洗面室の収納・洗濯機・物干し作業台をつなぐワークトライアングル

洗濯エリアの効率化

洗濯作業を効率よく進めるには、洗濯エリアの工夫が鍵となります。またキッチンと同じように洗濯機・収納・物干しや作業台を三角形に配置する「ワークトライアングル」を基本にしましょう。

  • 専用棚の設置:洗剤やハンガーをすぐ使える場所に置く。
  • 一時掛けスペース:乾燥後の洗濯物を掛けられるバーを設置し、整理の手間を減らす。
  • アイロン台収納:アイロン台を使いやすい位置に収納できるスペースを確保することで、アイロンがけがスムーズに。

玄関と共用スペースの工夫

(1) 外出時の準備を効率化

玄関近くに靴、傘、コート、鍵などをまとめて収納するスペースを設けると、外出時の準備がスムーズです。

  • 壁にホワイトボードやカレンダーを設置すれば、家族の予定を共有しやすく、コミュニケーションの活性化にもつながります。

(2) 明るい照明と鏡を設置

玄関に明るい照明と大きな鏡を配置することで、身支度がスムーズに行えます。クローゼットの中にも照明を設置すれば、中が見やすく使いやすさが向上します。


家具のサイズと配置を見直す

(1) 高さとサイズに配慮

高すぎる棚や奥行きが深いクローゼットは物の出し入れが面倒になりがちです。自分や家族の身長に合った家具を選びましょう。

  • 子供の収納:おもちゃや絵本は子供が手の届く位置に配置することで、自主性を育てつつ片付けを習慣化できます。

(2) リモコン操作の家具で効率化

リモコン操作で調光可能な照明や自動カーテンを導入すると、快適性と効率性が両立します。夜間の授乳やトイレの際に足元を照らす間接照明も便利です。


整理整頓と定期的な見直し

家事効率を保つには、定期的な整理整頓と不要な物の処分が欠かせません。

  • 使わない物を処分:不要な家具や物を減らすことで、収納スペースに余裕が生まれ、掃除も楽になります。
  • 定期的な点検:収納スペースを見直し、家族のニーズに応じて柔軟に改善を加える。

まとめ

家事効率を向上させるには、動線を意識した家具配置や、多機能な家具の導入、収納の工夫が重要です。さらに、定期的な整理整頓を行うことで、無駄な時間を削減し、生活空間を快適に保つことができます。家は生活の基盤です。家族全員が過ごしやすい環境を整えることで、心にゆとりが生まれ、より充実した暮らしが実現します。

ほかにも具体的な工夫の内容については、教育雑誌灯台(第三文明社)でも詳しくご紹介しております。ぜひ一度ご覧いただき、アイデアなど日々の生活に取り入れてみてください。ではでは。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。その後、確認検査機関にて、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。その後、機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行う一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインしたデスク兼用ダイニングテーブルは2024年キッズデザイン賞を受賞。

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