子ども部屋を2人でどう使う?4.5畳・5畳~9畳和室・洋室間取り別の使い方実例
子どもの数だけ子ども部屋を用意できない・・・という悩み
子ども部屋は子どもの数だけ用意できれば良いですよね。しかし家の大きさや金銭的な問題もあり、すべての家庭で子どもの数だけ子ども部屋を用意できるとは限りません。引越しや買い替えなどができればよいのですが、住居費を抑えて教育費に回したいという気持ちもありますよね。
そんなときは動線を整理し、上手にお部屋を整えれば子ども部屋が1つでも兄弟姉妹で仲良く使える方法があります。
今回は子供部屋を2人で使う場合についてのポイントや実例などをご紹介します。
1つの子ども部屋を共同で使う!メリットとデメリット
子ども部屋の数が足りない場合は、必然的に子ども部屋は共同部屋になります。その場合のメリットデメリットを見てみましょう。
子ども部屋を兄弟姉妹で一緒に使うメリット
子ども部屋を共同で使うメリットとしては
- 1つのお部屋を一緒に使うことで、協調性が育つ
- 1つのお部屋を自分たちで工夫して使うことで、思考能力が養われる
- 建物の規模が小さくなるので、購入価格が下がる
などがあります。
子ども部屋を兄弟姉妹で一緒に使うデメリット
子ども部屋を共同で使うデメリットとしては
- 子ども一人一人のプライバシーがない
- 異性の場合は、思春期以降は間仕切るなどの配慮が必要
- 空間の切り分けが明確でないため、家具の配置によっては動線が難しくなる
- ふたりの家具を置くため、部屋が狭くなる
などがあります。
お部屋の使い方実例
では、どのように配置すれば、デメリットをより少なく共同部屋でも快適になるのか?実例を見ながら考えてみましょう。
4.5畳洋室の場合
こちらは4.5畳洋室の家具レイアウトです。2人で使う場合はかなり狭い子ども部屋になりますが、幅100㎝×奥行200㎝の2段ベッドはギリギリ置けます。学習デスクは幅100㎝×奥行50㎝と一般的な学習デスクを置くことができます。学用品や本棚はベッドサイドで廊下に向けて設置して動線を共有してスペースを稼ぎます。
配置ポイントは、
- 押入れと扉への動線をふさがないようにデスクやベッドを配置する
- 収納家具は廊下に向けて設置して廊下から出し入れする
- 本棚と学用品収納を一緒にして家具の数を減らす
などです。
さらに部屋を広く使いたい場合は、敷布団にするのも方法の一つです。
上図のようにベッドから敷布団にしただけで、布団を敷いていないときは部屋を広く使えます。学用品収納もデスク横に置けて便利ですね。
5畳洋室の場合
こちらは5畳洋室の家具レイアウトです。5畳と決して広くはない子ども部屋ですが、幅100㎝×奥行200㎝の2段ベッドもラクラク置けます。学習デスクは幅120㎝×奥行60㎝と大人まで使えるサイズで配置しています。
配置ポイントは、
- 窓に沿って横並びに置く
- デスクの上置きなどは使わない
- 学用品収納を別に設置する
などです。図のようにデスクを横並びにすることで、動線がシンプルになります。
さらに部屋を広く使いたい場合は、敷布団にするのも方法の一つです。
上図のようにベッドから敷布団にしただけで、布団を敷いていないときは部屋を広く使えます。学用品収納も増やせますね。
狭い部屋を2人の子どもで使う場合、デスクの幅を小さくすることで配置のバリエーションは増えます。
例えば学習デスクを幅120㎝から100㎝にした場合は、上の図のような配置も可能です。2段ベッドを部屋の中心に置くことで、空間を分ける間仕切りとしても活用できます。2段ベッドは圧迫感が出るため高さが140㎝以下のものを選びましょう。分割できるものだと、ライフステージの変化に合わせてシングルベッドにもなるのでおススメです。また、天井の照明はダクトレールなどで2つに分けましょう。個室性を高めたい場合は、ベッド用のカーテンや蚊帳の使用がおススメです。
2段ベッドが抵抗がある場合は、布団敷きも検討しましょう。動線が広く動きやすい部屋になります。
その他にも上の図は学習デスクを幅100㎝にしたレイアウト例です。ベッドの場合と布団の場合などいろいろなレイアウトが考えられます。
6畳和室の場合
こちらは6畳和室の家具レイアウトです。リビングに隣接する和室を子ども部屋としてお使いになるご家庭は大変多いですが、子ども二人で使う場合はその間取りから動線が増えるため家具レイアウトが難しくなります。こちらはリビングから見た和室のようすです。
配置ポイントは、
- 2段ベッドはその大きさから壁に配置し、壁と同じ白色にして圧迫感を抑える
- 収納を押し入れ近くに設置する
などです。
上図のように2段ベッドの高さに合わせハンガーワゴンを設置したので、リビングからは目立ちにくくなっています。また対面する押入れと一緒に収納ゾーンを形成しています。
7畳洋室の場合
こちらは7畳洋室の家具レイアウトです。壁の面と窓がある面が明確に分かれているため、家具配置のしやすい間取りです。ちなみに部屋全体に壁が少なく窓が多いと、家具配置は大変難しくなります。
配置ポイントは、
- 収納/就寝/学習の3つの空間を分ける
ことです。
また2段ベッドは、ライフステージの変化に対応できるように、2つに分割できるものを選びます。
また収納ですが、お子さまが小さいうちは上図のようにクロゼットの扉を簡易的に外して使うことで、「扉を開ける⇔扉を閉める」動作が省略できるため、子どもでも片づけのしやすい部屋になります。
9畳洋室の場合
こちらは9畳洋室の家具レイアウトです。扉は1つでも9畳もあれば間仕切りが可能な広さになります。また2段ベッドではなく、シングルベッドもそれぞれに置けます。
配置ポイントは、
- 扉を中心に空間を分け、家具配置する
- 間仕切りとして使用できる家具(背面も化粧仕上げの家具)を購入する
などです。
こちらは1部屋を2人で使っている状態です。お子様が小さいうちは、協調性や忍耐力を育てるためあえて間仕切らないご家庭が増えています。
子どもが思春期になると、パーソナルな空間(パーソナルスペース)が必要になるため、間仕切りが必要になる場合があります。こちらは、学用品収納を間仕切りとして配置して、さらにカーテンを取り付けた様子です。カーテンにより、簡易的ですが部屋を間仕切ることができます。カーテンや曲がるカーテンレールはホームセンターなどで手軽に購入できます。取り付けもビスなどで簡単に設置できます。
こちらの図のように、部屋に入ってすぐに左右に動線が分かれそれぞれの空間に入ることができます。
まとめ-子ども部屋を2人で使うポイントは2つ
子ども部屋を2人で使うポイントは、
- 空間(収納/学習/就寝)を分けること
- 2段ベッドを使う場合は分割可能で目立たない色を選ぶこと
- 思春期や子どもの性格によりカーテンなどで間仕切りすること
が重要です。間取りに合わせて子ども部屋づくりを行ってください。
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