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失敗しない工務店・ハウスメーカーの選び方|欠陥住宅を防ぐ3つのチェックポイント

#ハウスメーカー比較#住宅性能評価#工務店選び方#欠陥住宅防止#第三者検査

近年、建築業界では深刻な人手不足が続いており、その影響で過重労働や施工品質の低下、さらには欠陥住宅のトラブルが増しています。若い現場監督が過労の末に命を絶つという痛ましいニュースも、記憶に新しいところです。

こうした背景の中でマイホームを購入するなら、安心して住める品質の高い住宅を提供する工務店やハウスメーカーを選ぶことが何より重要です。

この記事では、欠陥住宅を回避するための工務店・ハウスメーカー選びのポイントを分かりやすく解説します。


1. 施工現場の実態を把握しよう:現場監督の負担と品質低下

大手ハウスメーカー「秀光ビルド」で発覚した欠陥住宅問題は、多くの消費者に衝撃を与えました。その背景には、現場を管理する現場監督の過重労働や、職人のスキル不足があります。

実際、1人の現場監督が多数の現場を掛け持ちしているため、細部まで目が行き届かず、重大な施工ミスが見逃されるケースが後を絶ちません。

建築士である筆者の体験では、住宅の基礎に必要な重要な金物の取り付けがされていないケースすら見られました。これは命や財産に関わる重大な欠陥です。


2. 「第三者検査」の導入を確認する

こうした状況を受け、第三者機関による建築検査(第三者検査)を導入するハウスメーカーや工務店が増えています。

これは、社内検査や瑕疵保険に基づく検査とは異なり、独立した検査員が客観的な視点で現場をチェックする仕組みです。現在、第三者検査を導入している企業は約50%程度にとどまっており、選ぶ際の大きな判断材料になります。

マイホーム購入を検討する際は、候補の会社が第三者検査を実施しているかどうかを必ず確認しましょう。


3. より安心を求めるなら「住宅性能評価」付き住宅を

「第三者検査」に加えて、さらに一歩進んだ安心を求める方におすすめなのが、住宅性能評価付き住宅です。

これは、国が定める厳格な基準に基づいて、構造や耐震性、断熱性能などを評価・検査する制度です。検査の内容も多岐にわたり、書類審査や現場検査が非常に厳格であるため、欠陥リスクを大幅に減らすことができます。

ただし、普及率はまだ全体の3割程度と少ないため、取り扱っている会社かどうか事前に確認することが重要です。


まとめ:後悔しない住宅購入のために、選ぶべき会社を見極めよう

建設業界では今、人手不足やスキル低下などの構造的な問題が、欠陥住宅のリスクを高めています。その中で安心して家を建てるためには、以下の3点が重要です。

  • 信頼できる現場管理体制があるか
  • 第三者検査を導入しているか
  • 住宅性能評価に対応しているか

これらの視点をもって、慎重に工務店・ハウスメーカーを比較・検討することで、後悔のないマイホームづくりが可能になります。ぜひ検討してみてくださいね。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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