【注意喚起】50万円以下のリフォームが断られる!? トラブルの背景と業界の現実とは

「壁紙の張り替え」「設備の交換」「間取り変更」など、住まいに関するちょっとした不満や老朽化は、年数と共に避けられないもの。そんなときに頼りたいのがリフォーム業者ですが、思いがけないトラブルに遭遇するケースが増えています。
この記事では、リフォーム業界で今、実際に起こっている問題とその背景について詳しく解説します。
【1】リフォーム希望者の40%が「50万円以下」で検討中も…業者が断るケースが急増
LIXILが行った調査によると、リフォーム希望者の約40%が「50万円以下の小規模工事」を希望しているにもかかわらず、その半数は業者に断られるという結果に。
一方で、実際に契約が成立しているリフォームの平均金額は…
- 戸建て住宅:平均782万円(中央値500万円)
- マンション:平均663万円(中央値526万円)
高額リフォームが主流となる中、小規模な依頼が“相手にされにくい”傾向があるのが実情です。
【2】リフォーム後のトラブル件数が年々増加中!
住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査(2014年度)によると、リフォームに関する相談は9,305件、そのうち約48.8%が住宅の不具合によるものでした。
トラブルの主な内容:
- マンション:床の変形、クロスの剥がれ、配管の水漏れなど
- 戸建て住宅:雨漏り、外壁のひび割れ、屋根の破損など(修繕が難しいケースが多い)
このように、高額な費用をかけたにも関わらず、不具合が生じるリスクが高まっているのです。
【3】職人不足が原因?リフォーム業界の深刻な構造問題
住宅トラブルの背景には、建設業界の慢性的な職人不足があります。
住宅リフォーム推進協議会の調査によると、63%の事業者が職人不足を実感。特に大工の数が大幅に減少しており、熟練した技術を持つ人材が高齢化している一方、若手の育成が進んでいません。
さらに、新しい建材の登場により、求められる技術は高度化。結果として、リフォーム工事の質が不安定になり、トラブルの温床となっています。
まとめ|リフォームは「安い」「簡単」とは限らない!信頼できる業者選びを
- 小規模リフォームは工事を断られるケースがある
- 高額リフォームでも不具合やトラブルが多発
- 背景には深刻な職人不足と業界の構造問題
リフォームを検討する際は、価格だけでなく、施工実績や職人の質、保証制度なども重視し、信頼できる業者選びが何より重要です。
当事務所では小規模工事の業者手配も賜っております。お気軽にご相談くださいませ。