【洗面室の進化】年間122kmのムダ動線をカット!家事効率が劇的にアップする間取りとは? | COLLINO(コリーノ)インテリア

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【洗面室の進化】年間122kmのムダ動線をカット!家事効率が劇的にアップする間取りとは?

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洗面室は「脱衣」「洗顔・歯磨き」「メイク」など、多機能である一方、限られたスペースに詰め込まれがちな空間です。しかし、近年この洗面室が大きく進化しています。
家事をスムーズにするカギは、動線設計と収納計画にあります。

この記事では、洗面室の最新事情と、間取り改善によって得られる家事効率アップのポイントをご紹介します。


【1】洗面室の配置次第で家事動線が年間122kmも短縮!?

ある住宅メーカーによる「住宅傾向調査」では、キッチンと洗面室の距離が家事効率に大きな影響を与えることが判明しました。

  • 2009年:平均距離5.72m
  • 2015年:平均距離3.63m

その差 2.09m
1日あたり約335.9m、年間でなんと122.6kmもの移動距離が短縮されるという結果に!

キッチンと洗面室を近づけるだけで、家事の移動時間が激減。これはまさに「見えない家事コスト」の削減です。


【2】出入口は2か所が正解!回遊動線で家事効率アップ

働く主婦の増加とともに、洗面室はキッチンと玄関/廊下の両方からアクセスできる「2WAY動線」が主流に。

  • 掃除しながら洗濯
  • 料理しながら洗濯物を干す・畳む

これらをスムーズにこなすには、1か所からの出入りだけでは非効率です。回遊できる動線設計が、現代の家事スタイルにマッチします。


【3】洗面室は広さと収納がカギ!面積は年々拡大傾向

そのほか洗面室の広さにも変化が。
前述の住宅メーカーのデータによると…

  • 2009年:平均4.44㎡
  • 2015年:平均5.22㎡(約17.5%増)

広くなった理由の一つは、「衣類収納の一元化」。
洗面室に下着やパジャマ、バスタオルなどを収納すれば、個室への行き来が不要になり、家事動線も短縮されます。また洗濯機で洗濯したものを洗面室に干せば、物干しの際に移動する手間も省けます。


【4】リアルな成功例:家事がグッとラクになった洗面室

共働き家庭の一例をご紹介します。
6㎡の洗面室に以下の工夫を取り入れたところ、家事効率が大幅に向上しました。

成功のポイント:

  • キッチン・廊下の両側に出入口を設置し、回遊可能に
  • 洗面ボウルを2台設置し、朝の混雑回避
  • 湿気対策された収納棚でタオル・衣類を一括管理
  • 物干しを設置し洗濯→物干し→収納が洗面室で完結

結果として、「家の中をうろうろしなくても家事が完結する」と、忙しい朝や育児中でもストレスが軽減されるとのこと。


まとめ|洗面室は“家事効率の要”!賢く設計して暮らしを変えよう

家事動線のカギとなる洗面室。
間取りの工夫や収納設計を最適化することで、毎日の家事をもっとスムーズに、もっと快適にすることができます。

新築やリフォームの際は、ぜひ洗面室を「後回し」にせず、暮らしやすさの中心に据えた設計を心がけてみてください。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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