寝室を片づけると人生が整う ―― 脳が休まる空間のつくり方
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「よく眠れない」「朝起きても疲れが抜けない」
そんな悩みを抱える人は少なくありません。
でも実は、眠りの質を決めるのはベッドの硬さや寝具よりも――空間の“整い方”。
寝室が散らかっていると、脳は無意識のうちに「情報処理」を続けてしまい、
本来の“休むモード”に入れなくなるのです。
この記事では、建築士として多くの家を見てきた経験と、母としての実体験から、
「脳が休まる寝室」のつくり方をお伝えします。
第1章 寝室は「心のバロメーター」
● 寝室の乱れは、心の乱れ
1日の終わりに戻る寝室は、心の状態を映す鏡です。
ベッドの周りに洋服が積まれていたり、サイドテーブルに書類が置かれていたり……
そんな状態では、脳が「まだ終わっていない」と認識し、リラックスできません。
片づいていない寝室ほど、交感神経が優位になり、眠りが浅くなるのです。
● 「視覚ノイズ」が脳を働かせる
脳科学では、視界に入るモノ1つ1つが「情報」として処理されるといわれます。
つまり、寝室にモノが多いほど脳の情報処理量が増え、
「休むべき時間」にも脳が働き続けてしまう。
心を整える第一歩は、“見えないくらいシンプルな寝室”です。
第2章 脳が休まる寝室の条件
① 「出しっぱなし」をなくす
寝室では“視界から消す”ことが何より大切。
読みかけの本・充電中のスマホ・服の一時置き――
どれも小さな「未完了タスク」として脳を刺激します。
引き出しやフタ付きバスケットにしまうだけで、脳が一気にオフモードになります。
② 「床・壁・天井」を意識する
空間心理学では、色や素材が人の緊張度に影響を与えます。
床は“足元の安心感”をつくる落ち着いたトーンに、
壁は“光を柔らかく受け止める”淡いグレーやベージュを選ぶと、脳波が安定します。
天井は照明を直視しない設計が理想。
電球色を使い、間接照明やスタンドライトで、光を拡散させるだけでも深部体温が下がり、入眠しやすくなります。
③ 「ベッドまわりの距離」を整える
寝室に家具が多いと、寝返りや移動時に無意識の緊張が生まれます。
ベッドサイドは最低でも50cm以上の空間を。
これが“安心して眠れるパーソナル距離”の基準です。
身体的な余白が、心の余白につながります。
第3章 寝室の片づけが人生を整える理由
● 眠りは「脳のメンテナンス」
睡眠中、脳は「グリンパティックシステム」と呼ばれる仕組みで老廃物を排出します。
つまり、よく眠れるほど脳はリセットされ、翌日の思考力や判断力が高まるのです。
逆に、寝室が乱れて眠りが浅くなると、脳の疲労が蓄積し、
“やる気が出ない”“イライラする”といった負の連鎖に。
● 「片づけ」は夜のマインドリセット
夜、寝る前に2分だけベッドまわりを整える――
それだけで「今日の自分をリセットする」スイッチになります。
片づいた寝室は、次の日を前向きに始めるエネルギーを生み出します。
寝室を整えること=生き方を整えること。
心と空間は、常にひとつにつながっています。
まとめ
寝室は、誰にも見せない“心の居場所”です。
だからこそ、いちばん丁寧に扱うべき空間。
モノを減らし、照明を整え、静かな余白をつくることで、
脳も心もようやく休息を取り戻します。
片づけとは、暮らしを整える行為であり――
自分をいたわる、最もやさしいセルフケアなのです。
COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。
