円安で海外家具が高騰。いまこそ、国内家具を見直すとき― “どこで買うか”が、暮らしの質を決める
#インテリアコーディネート #リフォーム #一級建築士 #円安 #国産家具 #家具選び #家具配置 #暮らしの質 #模様替え 東京 #海外家具

ここ数年、為替相場は記録的な円安が続いています。
家具業界も例外ではなく、海外ブランド家具の価格は次々と上昇。
これまで憧れだった北欧家具やイタリア家具が、今や「簡単には手が出せない贅沢品」となりつつあります。
しかし、**同じ価格帯で比べると、今の海外家具は“国内家具より品質が劣ることもある”**という現象が起きています。
今回は、円安の影響を踏まえながら、海外家具と国内家具の違い、そして「信頼できるプロを通して選ぶこと」の価値についてお話しします。
未曾有の円安が家具市場に与える影響
円安は、輸入品の価格にダイレクトに跳ね返ります。
例えば、1ドル=100円だった時代に10万円だったソファは、1ドル=150円になると、為替差だけで15万円になります。
そこに加えて、近年は世界的な燃料費・海上輸送費の高騰も重なり、海外家具の販売価格は急上昇しています。
輸入業者はこのリスクを吸収しきれず、販売価格に上乗せせざるを得ません。
結果として、円安が進むほど「海外家具=高級品」ではなく、「価格と品質のバランスが崩れた商品」になりやすい状況が生まれています。
価格だけでなく、“品質の中身”で見極める
海外家具には確かに、デザインの美しさやブランドの世界観といった魅力があります。
しかし、円安の今は**「同じ価格帯なら国内家具の方が品質が上」**というケースも少なくありません。
国内家具メーカーの多くは、国産木材や精密な加工技術を強みとしています。
塗装・接合・細部の仕上げに至るまで丁寧で、日本の湿度や気候に合わせたつくりになっているのも特徴です。
一方で、輸入家具は“見た目”の良さに比べて構造や材質が軽めだったり、保証体制が不十分なこともあります。
つまり、円安時代の家具選びでは「ブランド名より、実質的な品質」で選ぶことが大切なのです。
海外家具 vs 国内家具:同じ価格で見える違い
たとえば、30万円の予算でソファを買うとしましょう。
以前ならイタリアや北欧ブランドのエントリーモデルが視野に入った価格帯ですが、今では為替と輸送コストで40〜50万円に上昇しています。
一方、国内の老舗メーカー──たとえばカリモク、マルニ木工、飛騨産業などでは、同じ30万円で無垢材構造・本革仕上げ・修理対応可能といった本格仕様の製品を選ぶことができます。
さらに、アフターメンテナンスやパーツ供給が国内で完結するため、10年後・20年後も安心して使い続けられるのです。
円安が進む今、“見た目が似ていても中身が違う”ということを、購入前にぜひ知っておきましょう。
家具購入で失敗しないための注意点
円安局面では、価格変動が激しく、「欲しい家具を先送りしているうちに値上がりした」というケースが増えています。
そのため、次のような点をチェックしておくと安心です。
- 並行輸入品は保証・修理が受けられない場合がある
- アフターサービスの拠点が海外だと、修理に数カ月かかる
- 為替リスクを想定し、価格改定予定を確認しておく
- 輸入品は配送コスト・設置料も上がりやすい
- 同価格帯で国内メーカーの代替候補を探す
「一度買えば10年以上使う」のが家具。
その意味では、今の円安環境こそ“冷静に品質を見極めるタイミング”といえます。
信頼できるプロを通して家具を選ぶという選択肢
家具選びで意外と見落とされがちなのが、「どこで・誰と買うか」という点です。
同じ家具でも、置き方や高さ、照明との組み合わせ次第で、印象も使い勝手もまったく変わります。
そのため、空間設計を理解しているプロを通して選ぶことが、いま注目されています。
建築士やインテリアコーディネーターなど、暮らし全体をデザインできる専門家を介すことで、家具の“見た目”だけでなく、“空間との調和”まで叶えることができます。
たとえば当事務所では、
- お部屋の寸法を正確に測定
- 動線や採光を考慮した家具配置のご提案
- 家具メーカーの選定と、質感・素材のマッチング
- 配送・設置後のレイアウト調整
までをトータルで行っています。
単に「家具を買う」だけでなく、
“家具を中心に暮らしを設計する” という発想でサポートしています。
これにより、理想の空間づくりと、家具購入の失敗防止が同時に叶います。
信頼できるプロを通して購入することで、結果的に長く使える家具を選び、無駄な出費を防ぐことができるのです。
今こそ、国内家具を見直す理由
円安による価格上昇は、海外家具だけでなく一部の輸入部材にも影響しています。
しかし、国内メーカーの多くは国産材や地域ネットワークを活かして安定供給を続けています。
さらに、修理・再塗装・張り替えなどの対応力も高く、長期的に見れば「買い替えコスト」が抑えられるのも大きな強みです。
そして、デザイン面でも国内ブランドは進化を遂げています。
シンプルで上質、かつ日本の住空間に馴染む家具が数多く登場し、
「海外家具に憧れるけれど、実際に使うなら国内家具の方が快適」と感じるお客様も増えています。
まとめ:価格より“暮らしの質”で選ぶ時代へ
家具は“モノ”ではなく、“暮らし方を形にするツール”です。
円安の影響で海外家具が高騰する今こそ、
価格だけでなく、使う人・空間・時間の質を考えて選ぶことが求められています。
信頼できるプロを通して家具を選ぶことで、
- 購入後の後悔を防ぎ、
- 家具と空間を美しく整え、
- 長く愛せる住まいをつくる
──そんな“本当の意味での満足感”が生まれます。
海外家具に憧れを抱く時代から、**「自分の暮らしに合う家具を、確かな目で選ぶ時代」**へ。
その第一歩を、あなたの空間から始めてみませんか?
COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。