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家具選びが難しい理由と失敗しないコツ

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家具選びは、単に好きな色やデザインを選ぶだけではなく、多くの要素を考慮に入れなければならない複雑なプロセスです。また、学校で教わらない実践的な知識の不足も、難しさの一因とされています。そこで、今回は失敗しない家具選びのための具体的なコツを女性一級建築士が紹介します。

家具選びが難しい理由

家具選びは、家庭の雰囲気や人生のステージに大きく影響する重要な決断です。しかし、多くの人々がこの選択に苦労するのも事実です。まず、多様なスタイルとデザインがその理由の一つです。現代のインテリア市場には、ミニマリズムからマキシマリズム、北欧スタイルからインダストリアルまで、無数のデザインが存在します。それぞれが独自の美学を持ち、多様な素材や色の組み合わせで提供されるため、選択の幅が広がる反面、選びきれないというジレンマに陥りがちです。

多様なスタイルとデザイン

家具には、そのデザインやスタイルが多岐にわたるため、選択肢が豊富です。例えば、同じソファでもクラシカルな木製のフレームを用いたエレガントなものから、金属を多用したモダンなものまで、その選択肢は枚挙にいとまがありません。この多彩な選択肢は、自分の好みを把握しきれない人にとっては負担となり、結果として選択を困難にします。新築や引っ越しのタイミングで、どのスタイルが自分の家に最も適しているかを見極めることが重要です。

サイズとスペースの制約

家具選びにおいてさらに悩ましいのがサイズとスペースの制約です。家具は見た目のデザインが素敵であっても、その大きさが自宅のスペースに合わなければ生活の妨げになりかねません。狭い空間に大きすぎる家具を置いた場合、動線が悪くなり、生活の質を損なう原因となります。逆に、広いスペースに小さい家具を配置すると、バランスが悪く感じられます。家具を選ぶ際には、事前に部屋の寸法を測り、それに見合ったサイズのものを選ぶことが必要です。

予算と品質のバランス

購入時、予算と品質のバランスをどのように取るかも非常に難しい問題です。高品質な家具は長持ちし、見た目も優れていますが、一般的に価格が高く設定されています。一方でリーズナブルな家具は、費用を抑えつつ多彩な選択肢を持てる一方で、質感や耐久性で劣る場合もあります。消費者はこれらの要素を天秤にかけ、使用目的や頻度に応じた最適な選択をすることが求められます。

学校では教えてくれない

家具選びの知識は、学校では基本的に教えてくれません。そのため、多くの人は自分で試行錯誤しながら学んでいくことになります。インテリアに関する基礎知識や購入時のチェックポイントは、洋服と同じで、多くの失敗や成功のの経験を通じてしか得られないことが多いのです。友人や家族からのアドバイス、専門店での相談、インターネット上でのリサーチなどを活用し、情報を得ることが重要です。

失敗しない家具選びのコツ

家具を選ぶ際の失敗を未然に防ぐためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。日常生活をより快適にするために、家具は大切な役割を果たします。しかし、その選び方を誤ると後悔してしまうこともあります。この章では、どのように家具を選べば失敗を避けられるかを具体的な視点から探っていきます。

ニーズとライフスタイルの見直し

まず最初に考えるべきは、自分のニーズとライフスタイルの見直しです。家具は単なる装飾品ではなく、日常生活をサポートするための重要なツールです。例えば、一人暮らしなのか、家族と暮らしているのかによっても必要な家具は異なります。さらに、頻繁に来客がある家庭では、座席数の多いリビング家具が必要になるかもしれません。その他にも、ペットがいる場合や、テレワークを行うなど特定のライフスタイルに合わせた家具選びが求められます。これらを考慮に入れることで、実際に必要な家具を選ぶことができ、無駄な出費やスペースの無駄遣いを防ぐことができます。

質感と素材の選び方

家具の質感と素材の選び方も大切なポイントです。木製家具はあたたかみを与え、金属製家具はクールで高級な印象を与えます。また、布製の家具は柔らかさと居心地の良さを提供します。こうした素材ごとの特徴を理解し、自分の生活空間や好みに合うものを選びます。さらに、素材の耐久性やメンテナンスのしやすさも確認することが重要です。例えば、頻繁に掃除が必要になる環境では、撥水性や防汚性のある素材が適しているでしょう。

購入前の計画と確認事項

家具を購入する前には、計画と確認事項を徹底することが不可欠です。まず、部屋の寸法を正確に測定し、選んだ家具が実際に配置可能か確認します。次に、搬入の際の通路やドアの幅なども考慮しないと、大変な思いをすることになります。また、購入先の口コミやアフターサービスの有無なども調べておくと良いでしょう。これにより、購入後のトラブルを防ぎ、より満足のいく選択ができます。

プロに依頼

自分で選ぶのが難しい場合や、全体のコーディネートを考える余裕がないときは、プロの力を借りるのも一つの手です。建築士や模様替えアドバイザー、インテリアコーディネーターなどは、プロの視点から適切な家具の提案をしてくれます。彼らの知識や経験を活用することで、自分の想像以上の居心地の良い空間を作ることができます。また、プロに依頼することで、自分では考えつかなかった新しいスタイルやアイデアを得ることができる場合もあります。

まとめ

家具選びを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

まず、自分のニーズとライフスタイルを見直し、どの家具が必要かを明確にしましょう。次に、家具の素材や質感について理解を深め、自分の好みに合うものを選定します。また、家具のサイズや配置を事前に計画することで、購入後のトラブルを回避できます。

家具選びが難しい背景には、多種多様なスタイルやデザインの選択肢、限られたスペースや予算、品質のバランス、そして実生活に即した知識が必要とされる点があります。このような困難を克服するためには、事前の計画が欠かせません。

さらに、プロのアドバイスを活用することも、最適なインテリアを実現するための有効な手段です。専門的な視点を取り入れることで、新しい発見もあり納得のいく家具選びができるでしょう。

これらのコツを抑えて実践することで、理想的なインテリア空間を実現し、家具選びの失敗を防ぐことができます。今回の記事を参考に、理想の空間を実現し、長く愛用できる家具を見つけてください。

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。確認検査機関では、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行うCOLLINO一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点でつくる独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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