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子どもの成長で住まいをアップデート!ライフステージの変化に合わせた、賢い部屋割りの工夫

#ラライフステージの変化#子供の成長#模様替え#部屋割り

子どもの成長における住環境の重要性

「孟母三遷(もうぼさんせん)」ということわざに象徴されるように、住まいや環境が子どもの成長に与える影響は非常に大きいものです。子どもには「パーソナルスペース」が必要と言われる一方で、過度に快適な個室が、引きこもりの原因になる恐れもあります。

とはいえ、子ども部屋のつくり方は家庭ごとの教育方針に大きく左右され、明確な正解がないため、多くの保護者が頭を悩ませています。

個室か共同部屋か? 子ども部屋の選択肢

子ども部屋のレイアウトを考える際、大きく分けて「個室」と「共同部屋」という2つの選択肢があります。兄弟姉妹が異性の場合は個室が勧められますが、同性の場合は共同部屋にも大きなメリットがあります。

共同部屋の魅力は、子ども同士が「協力」や「協調性」を自然に学べる点です。そこで筆者自身、2人の娘を育てた経験から、共同部屋が姉妹間の関係を改善するきっかけとなった実例をご紹介します。

実例:共同部屋が姉妹の絆を育んだストーリー

姉妹間のケンカが絶えなかった日々

筆者の家庭では、当初2人の娘(姉・妹)が頻繁にケンカをしており、親として悩みの種でした。特に、妹がしつこく姉を怒らせる場面が多く、ついには殴り合いの大喧嘩になることも…。

ところが、妹が小学校に上がるタイミングで「姉妹共同の子ども部屋」を用意したことが、状況を一変させるきっかけとなりました。当時小学3年生だった姉は、家族全員で川の字で寝ていた生活から一転して、妹との2人部屋に。最初は当然ながら反発があり、ケンカも多発しました。


共同部屋がもたらした変化

しかし、同じ部屋で「寝る」「勉強する」「収納する」という空間を共有する中で、姉妹は「協力しなければお互い居心地が悪くなる」という現実を徐々に理解。自ら話し合いルールを決めることで、次第に秩序が生まれ、部屋が心地よい空間へと変わっていきました。

この経験を通じて姉妹は「我慢」や「協調」を学び、親が驚くほど良好な関係を築けるようになったのです。同時に、自分勝手だった行動も減り、コミュニケーション能力も育ちました。

子どもの成長に応じた間取りの工夫

フレキシブルな間取り変更の実例

ライフステージの変化や子供の成長に合わせた部屋割りの変化ビフォー

この共同部屋を実現するために、もともと「夫婦の寝室」「ウォークインクローゼット」「書斎」として使っていた部屋を、子どもの共同部屋へと変更しました。子どもたちの成長に伴いモノが増え収納が不足したため、親のスペースを見直し、子どもたちに優先的に使わせるという決断を下しました。

ライフステージの変化や子供の成長に合わせた部屋割りの変化アフター

この部屋割りの変更という工夫のおかげで、成長期の子どもたちに最適な環境を提供でき、結果的に家庭全体の満足度も高まりました。


簡単にできる工夫:家具配置の見直し

このように、子供が成長しライフステージが変化してもリフォームや住み替えなど必ずしも大規模な間取り変更が必要なわけではありません。同じ部屋でも家具配置を工夫するだけで、幼児期から中学受験、さらには思春期まで柔軟に対応できる空間づくりが可能です。住まいを工夫して浮いたお金は、増え続ける教育費に使うこともできますね。

住まいのお悩みはプロに相談を!

子どもの成長に伴う住環境の悩みだけでなく、「部屋が狭い」「家族が増えた」といった問題にも柔軟に対応する方法があります。ぜひ、お気軽に専門家へご相談ください。間取り変更や家具配置の見直しを通じて、家族全員が快適に暮らせる住まいを実現しましょう!

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。確認検査機関では、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行うCOLLINO一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点でつくる独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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