子供の成長など、ライフステージの変化に合わせた快適リビングダイニングのつくり方
子どもの成長に伴い、リビングダイニングの使い方や家具の配置も柔軟に変化させることが、家族全員が快適に暮らせる住まい作りの鍵です。この記事では、幼児期、学童期、青年期、そして子どもが独立した後の段階に分け、それぞれに最適な家具配置や空間作りのポイントを一級建築士が解説します。
今回のテーマ:ライフステージの変化に合わせて快適なリビングダイニングをつくる
今回ご相談に来られたお客様は、新築マンションをご購入され、夫・妻・長女(5歳)・次女(3歳)の4人家族で暮らす中、リビングダイニングと、それに隣接する洋室を使って快適な空間をつくってほしいとのご依頼でした。
具体的には洋室2~4は、夫婦の寝室や子ども部屋として、それぞれでインテリアを考えたいとのことでしたが、LDKとそれに隣接する洋室1の部屋を使って、家族の大切な時間を共有する快適な空間をつくりたいとのご要望でした。
そこで、子どもが幼児期である現在から、小学生に入学した学童期、子どもが中学生以降の青年期など、現在の家具配置はもちろん、将来を見越した家具配置と部屋づくりを解説したいと思います。
1. 幼児期:リビング隣の遊びスペースで見守る安心感を
幼い子どもがいる家庭では、リビングに隣接した洋室を活用して「遊びスペース」を設けるのが理想的です。この時期の子どもにとって、おもちゃや絵本に自由にアクセスできる環境が重要です。
- ポイント
- 背の低い収納家具を使い、子どもが自分で片付けられる環境を作る。
- リビングダイニングやキッチンから子どもの様子が見えることで、安心して家事ができる。
2. 学童期:リビング学習スペースで学習習慣をサポート
小学生になると、リビング学習を取り入れることで親の目が届く環境で学習習慣を身につけることができます。リビング隣の洋室を「学習スペース」として活用しましょう。
- ポイント
- 子ども用の学習デスクを2つ設置して、それぞれの学習スペースを確保する。
- オープン型の収納家具を用いて、学用品を整理整頓しやすくする。
- コピー機を置けば、学習プリントのコピーや反復学習にも便利。
3. 青年期:家族が集まりやすい空間作り
子どもが中学生以上になり個室を与える時期でも、リビングダイニングは「家族が集まりやすい場」であることが大切です。
- ポイント
- 個室ができても、リビングや洋室に家族が気軽に過ごせる居場所を作る。
- 動かしやすいモジュール式のソファを配置し、家族それぞれが好きな配置で使える自由なリビング空間にする。
- 干渉しすぎないバランスを保ちながら、コミュニケーションの場を大切にする。
4. 子ども独立後:夫婦のリラックス空間へ
子どもが独立した後は、夫婦だけの時間を楽しむための空間作りを。リビング隣の洋室は、夫婦の趣味やリラックススペースに変化させましょう。
- ポイント
- リクライニングソファを置いて読書スペースに。
- 趣味のアイテムを置く「趣味部屋」としても活用可能。
- 自由な発想で、自分たちにとって快適な空間を作り上げる。
おわりに
子どもの成長とともに、リビングダイニングの在り方や家具配置は柔軟に変化させることが重要です。その際は、家具の買い替えは極力抑えて、住居費を浮かせたいもの。そのためにも、数年後の家具配置を考えた家具選定が、いまから大切になります。今回の解説が、家族みんなが快適に暮らせる住まい作りのヒントになれば幸いです。
お部屋づくりのお手伝いをしています
家具・照明・カーテン・ポスターやクッションなどの小物までトータルでコーディネート。ご新築やリフォーム、お引越しや模様替えをご予定の方におススメです。
洋室¥66,000~(家具代別) 丁寧なヒアリングと部屋の採寸 家具発注とご納品 安心のアフターサポート