中学受験を成功に導く学習環境のつくり方|勉強が続く家の共通点

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中学受験を成功に導くための「学習環境」のつくり方― 勉強させなくても、自然に向かう家 ―

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白い照明の下、リビングのダイニングテーブルで集中して勉強する子どもの学習環境の様子

■ 中学受験家庭が最初につまずく「家での勉強」

中学受験を考え始めたとき、多くのご家庭がまず悩むのが
「家で、どうやって勉強させればいいのか」ということではないでしょうか。

机に向かわせても集中しない。
リビング学習が良いと聞いて試してみたけれど、落ち着かない。
塾の宿題に追われ、親子ともに疲れてしまう——。

「やる気が足りないのかな」
「もっと厳しくしたほうがいいのかな」
そんなふうに、自分の関わり方に迷いを感じる方も少なくありません。

けれど実はこれらの悩み、
勉強方法や努力の問題ではなく、「学習環境」が合っていないだけ
というケースがとても多いのです。


■ よくある勘違い― 勉強量より大切なこと ―

中学受験というと、どうしても

  • 勉強時間を増やせば成績が上がる
  • 机と椅子を用意すれば集中できる
  • 子ども部屋をつくれば解決する

と思われがちです。

しかし現場を見ていると、
これらが必ずしもうまくいっていないご家庭を数多く見かけます。

理由はシンプルで、
「勉強するための空間」ではなく、「勉強しやすい状態」になっていない
からです。

無理に座らせる。
声をかけ続ける。
管理し続ける。

この状態が続くと、
子どもだけでなく、親のほうも疲れてしまいます。


■ 勉強させようとして、うまくいかなかった頃

中学受験を意識し始めた当初、
我が家も多くのご家庭と同じように悩みを抱えていました。

「家では、どこで勉強させればいいのか」
「リビング学習が良いと聞くけれど、本当に集中できているのか」
「このまま勉強中心の生活になってしまわないだろうか」

子どもたちはそれぞれ性格も集中の仕方も違い、
同じやり方が通用しないことに戸惑う日々でした。
机に向かわせても気が散り、
声をかけすぎると親子関係がぎくしゃくする——
そんな時期もありました。

当時は、「やり方が悪いのか」「努力が足りないのか」と、
つい子どもや自分自身を責めてしまいがちでしたが、
今振り返ると、問題はそこではなかったように思います。

転機になったのは、
「勉強させること」よりも「勉強しやすい状態を整える」
という視点に切り替えたことでした。

どこに座ると落ち着くのか。
家族の気配があったほうが集中できるのか、
それとも一人になれる時間が必要なのか。

そうした一つひとつを見直していく中で、
無理に管理しなくても、
自然と机に向かえる時間が少しずつ増えていきました。


■ 中学受験を支える「学習環境」チェックリスト

以下は、勉強が続いているご家庭に共通するポイントです。
今のご自宅と照らし合わせながら、チェックしてみてください。

  • □ 勉強場所が家族動線の真ん中ではない
  • □ テレビやキッチンが視界に入りにくい
  • □ 完全に孤立せず、安心感のある距離にある
  • □ 座ったとき、正面に余計な情報がない
  • □ 視線を受け止める壁や棚がある
  • □ 教科書・ノート・文具が机のそばに一か所にまとまっている
  • □ 照明がオレンジではなく白寄りである
  • □ 目が疲れにくく、部屋全体が落ち着いた明るさ
  • □ 勉強と休憩の切り替えがしやすい
  • □ 植物など、気分をリセットできる
  • □ 親が常に管理しなくても回る仕組みがある
  • □ 勉強以外の時間(趣味・運動)も確保できている

すべて整っていなくても問題ありません。
一つ変えるだけでも、空気は驚くほど変わります。


■ 学習環境を整えると、子どもはどう変わるのか

環境を整えることで起きる変化は、
「成績が上がる」だけではありません。

  • 勉強への取りかかりが早くなる
  • 集中が長く続く
  • 親の声かけが減る
  • 家の中の空気が穏やかになる

そして何より、
子ども自身が「自分でできている」と感じられるようになります。

結果として、
中学受験という一時期だけでなく、
その先の学び方や生活のリズムにも良い影響が残ります。

子どもを変えようとするより、
環境を整えるほうが、
ずっと穏やかで、続けやすい。

それが、中学受験を経験して実感した
「学習環境づくり」の本質です。

COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞などを受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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