【一級建築士が解説】ライフステージの変化にも対応!永く使えてお得な家具選びの秘訣 | COLLINO(コリーノ)インテリア

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【一級建築士が解説】ライフステージの変化にも対応!永く使えてお得な家具選びの秘訣

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近年、日本の住宅事情においては、子どもの成長や家族構成の変化とともに、部屋の模様替えや住まいのレイアウトの変更を頻繁に行うケースが多く見られます。特に、子どもが成長するタイミングで必要となる学習机やベッド、収納家具などは、その時々で求められるサイズや機能が変わるため、買い替えが繰り返される傾向があります。こうした背景には、比較的安価な家具が多く出回り、“とりあえず今必要なものを揃えておけば十分”という考え方が浸透していることが挙げられます。しかし、目先の出費を抑えるために安価な家具を選び続けると、ライフステージの変化が起こるたびに買い替えが必要となり、労力やコストがかさむだけでなく、地球環境への負担も増大しかねません。

本記事では、そうした問題を受け、“ライフステージの変化にも柔軟に対応できる家具を選ぶこと”を推奨する一級建築士の視点をご紹介します。将来にわたって長く使える家具を選ぶメリットや、具体的なポイントについて解説しながら、家族全員が心地よく暮らせる住まいづくりのヒントを探ってみたいと思います。


安価な家具を選ぶメリットとデメリット

メリット

  1. 経済的負担が少ない
     安い家具は初期費用が低く抑えられるため、家計の負担を軽減できます。子どもの学習机やチェアなど、成長期に必要な家具はどうしても一時的な使用にとどまる場合も多く、一時しのぎとしては魅力的です。
  2. すぐに手に入れやすい
     量販店や通販サイトなどで手軽に入手できるため、時間をかけずに必要なものを揃えることができます。急な引っ越しや模様替えのタイミングで、とりあえず家具が必要な場合に重宝します。
  3. デザインのバリエーションが豊富
     安価な家具はトレンドを取り入れた製品も多く、見た目が華やかで部屋の印象を手っ取り早く変えられるメリットがあります。手軽なイメージチェンジを求める人には魅力的です。

デメリット

  1. 耐久性が低い
     安価な家具は素材や構造が簡易的であることが多く、長期間使い続けるのは難しい場合があります。使用頻度が高い家具ほど、傷みやすい素材だと買い替えのサイクルも早くなるでしょう。
  2. ライフステージの変化に対応しづらい
     子どもの成長や部屋の間取りの変更に合わせて調整できる柔軟性が低いため、必要に応じて買い換える必要が生じます。結果として、廃棄物が増えてしまい、環境負荷も大きくなります。
  3. 長期的なコストは安くない
     買い替えの回数が増えると、その都度お金がかかるうえ、処分費や手間もかかります。結果として、安く見えた初期費用以上にトータルコストが膨らむ可能性があります。

ライフステージに対応できる家具を選ぶ意義

こうしたデメリットを踏まえると、「少しくらい高額でも、ライフステージが変化してもずっと使える家具を買ったほうが最終的にはお得」という考え方が浮かんできます。一級建築士の視点から見ても、住空間をトータルに設計する際、家具のサイズや配置は家族構成の変化や子どもの成長を考慮して選ぶことが重要です。

1) 長期的なコスト削減

単に今の生活だけを考えて家具を揃えると、短いスパンで買い替えを余儀なくされるかもしれません。しかし、“長く使える家具”を最初に選ぶことで、買い替えの回数を大幅に減らし、結果的に費用を抑えることにつながります。高額な家具でも10年、20年と使い続ければ、総合的にはコスパが良い場合が多いのです。

2) 愛着や文化の継承

質の良い家具は、使い込むほどに味わいが増します。また、子どもが成長して独立するときに、使い続けた家具を持たせることも可能です。家族の歴史や思い出が刻まれた家具は、単なる道具以上の価値を持ち、次の世代への愛着や家族の継承にもつながります。

3) 環境への配慮

長く使える家具を選ぶことは、家具を廃棄する頻度を下げるという意味でも環境に優しい選択です。素材を大切に使い続けることで、地球資源の無駄遣いを減らし、廃棄物処理に伴うエネルギー消費やCO₂排出を抑えることにも寄与します。持続可能な社会を目指すうえで、一家庭における行動としては小さな一歩かもしれませんが、その積み重ねが大きな効果につながります。


ライフステージに合わせた家具選びのポイント

では、実際にライフステージの変化に対応できる家具を選ぶには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。以下に、一級建築士が推奨する主なポイントをご紹介します。

1) 可変性・拡張性のあるデザイン

たとえば、棚や収納家具は、可動式の棚板や組み換えが容易な構造を選ぶことで、子どもの成長や荷物の増減に合わせたレイアウト変更が可能になります。ベッドであれば、高さの調節ができるタイプや、サイズを拡張できるタイプなどが代表的な例です。ワークデスクでも、天板の高さを変えられる設計や、パーツの付け足しができるものなど、ライフステージに応じて柔軟に姿を変えられる家具を選ぶと長く愛用できます。

2) 上質な素材と頑丈な構造

無垢の木材やしっかりとしたフレーム構造を持つ家具は、修繕しながら使い続けることができます。木材であれば傷がついても削り直しや塗り直しが可能ですし、経年変化による味わいも楽しめます。合板やパーティクルボード製の家具に比べて値段は張りますが、修理やメンテナンスがしやすいというメリットがあり、結果的に長持ちする傾向があります。

3) 汎用性・シンプルさを大切に

デザイン的にも、あまりに流行に左右されるものは、数年後には古臭く感じてしまうリスクがあります。流行を取り入れるのは小物やアクセサリーにとどめ、家具自体はシンプルで汎用性の高いデザインを選ぶことがおすすめです。シンプルな家具ほど様々な部屋のスタイルに合わせやすく、引っ越しや模様替えで配置や使い道を変えても違和感が少ないという利点があります。

4) メンテナンスや修理のしやすさ

長く使うには、日頃のメンテナンスが欠かせません。塗装のし直しや部品交換、専門業者による補修が可能かどうかなど、アフターサービスや修理のしやすさを購入前に確認しておくことが大切です。メーカーによってはスペアパーツを保管している場合や、家具職人との提携がある場合もあるため、購入時に「この家具を長く使い続けるにはどうすればいいか」を相談してみると良いでしょう。


家具選びと住まいづくりの一体化

一級建築士が家具選びにこだわるのは、単に“壊れにくい家具を買おう”というだけではありません。住空間全体を見渡したときに、部屋の広さや採光、家族の生活動線に合った家具を選ぶことで、より快適な暮らしが実現し、インテリアコーディネートもスムーズになります。

たとえば、リビングダイニングの限られたスペースを有効活用するには、ソファやダイニングセットのサイズが過大にならないよう配慮し、将来的に家族構成が変わった際にも余剰スペースやフレキシブルなレイアウトが確保できるかを念頭に置くことが必要です。また、子ども部屋に関しては、勉強スペースや収納スペースをどう確保するかを含め、成長段階に応じて間取りや家具レイアウトを変える余地を残しておくと、子ども本人が独立するまでの長い期間、無理なく生活を送れるでしょう。


まとめ:永く使える家具への投資がもたらす豊かさ

安価な家具は手軽に導入できる反面、ライフステージの変化ごとに買い替え・処分を繰り返すことになりがちです。これはコスト面でも環境面でも好ましい状況とは言えません。“少しくらい高額でも、ライフステージが変化してもずっと使える、使いまわしのきく家具”を選ぶことは、以下のような豊かさをもたらします。

  1. 長期的なコストダウン
     修理やメンテナンスで対応できる家具は買い替え費用を抑えられ、結果として家計に優しい選択となる。
  2. 愛着や思い出の共有
     家族が長年使い続けた家具には物語が宿り、次の世代へ受け継ぐ楽しみがある。
  3. 環境保全への寄与
     廃棄を減らし、資源を大切にすることで、持続可能な社会づくりに貢献できる。
  4. 空間全体の質の向上
     家具と住まいの調和を考慮することで、家族全員が快適に過ごせる空間が育まれる。

ぜひ、住まいを設計する段階から「今だけでなく、10年後、20年後の家族の暮らしを見据えた」家具選びを意識してみてください。そのためには、一つひとつの家具に対して、素材や構造、デザイン、修理のしやすさまで視野に入れ、じっくり検討する時間が必要です。少し時間や手間はかかりますが、その過程自体が「自分たちの暮らしを大切にしよう」という姿勢の表れとも言えるでしょう。

もちろん、すべての家具を高級品にする必要はありません。子どもの成長期に合わせて、一部の家具は短期間の使用を前提とすることもあるでしょう。しかし、テーブルや椅子、収納棚など長期にわたり利用する可能性のある家具を選ぶ際は、コストだけでなく、“未来の家族の暮らしに適応できるか”という視点を持つことが重要です。結果として、その家具を中心に家族の思い出や愛情が育まれ、将来的には大きな価値を持つ財産となるはずです。

最後に、家具選びは住まいづくりの一部であり、家族の時間を豊かにする大切な要素です。「高価な家具を買うのはもったいない」と考えるか、「長く使える家具への投資は未来への贈り物」と考えるか。これからは多様なライフスタイルの中で、後者を選ぶ人が増えることを期待しています。

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身、日本女子大学住居学科卒業。住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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