ダイニングテーブルの選び方、サイズで失敗しないコツ
日常生活の中心となるダイニングテーブル選び、失敗できませんよね。
従来までは食事や団らんの場でしたが、昨今の生活環境の変化に伴い、くつろぐ、勉強、仕事などの役割も求められ、よく考えた上でのダイニングテーブル選びが必要です。
本記事では、サイズ選びの基本知識を、失敗しがちなポイントを交えながら、機能的で快適なダイニング空間を作り上げるための具体的なコツを提供します。
ダイニングテーブル選びの基本
ダイニングテーブルにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
家族とディナーを楽しんだり、友人を招いて会話を楽しんだり、などキラキラと輝かしいスタイリッシュな暮らしを提供してくれる家具のイメージを持たれるかもしれません。
しかしながらよく考えてみると、そんな輝かしいひと時よりも、圧倒的にあなたの暮らしの一部として使用することが多く、あなたの暮らしのを支えてくれる家具です。
まず基本の第一としては、インスタ映えするようなきらびやかなものではなく、”地に足をつけてあなたの日々の暮らしを快適で充実させてくれるもの”を選んであげることが重要なポイントになります。
ダイニングテーブルに求められる役割
あなたの日々の暮らしを想像してみてください。
受験戦争によるお子様の学習、コロナによるテレワーク、住宅価格高騰による狭い間取りの増加などの生活環境の変化に伴い、ダイニングテーブルに求められる役割は、食事や団らんの場に加えて、リビング学習の場所、仕事する場所、時にはくつろぐ場所など、日常生活の多用途な役割が求められています。
したがって、ダイニングテーブル選びの際には、見た目のデザイン以上に、実生活での利用シーンを考慮することがより重要になってきています。
ダイニングテーブル選びのよくある失敗
ずばり“サイズ選び”で失敗する方が後を絶ちません。
詳しくは以下に記載しますが、大きすぎても小さすぎてもダメなのです。
お部屋の広さやあなたの暮らしに合わせて適切なサイズを選んであげることが重要になります。
サイズ選びの基本知識
では何を基準に、何を選べばよいのかといいますと、
部屋の広さ、使用人数、使用用途、を基準として、縦×横×高さのサイズを選んであげましょう。
一見当たり前のことを言っていますが、くれぐれもぱっと見のイメージから選ばないように注意してあげましょう。
部屋の広さに応じたサイズの目安
まず、部屋の広さに応じたサイズについてですが、ダイニングテーブルを置くスペースだけでなく動線を含めた空間のサイズを考えてあげることが最も重要です。
ショップで見たらいい感じだったのに、家に置いてみたらなんか狭い、、、この手の失敗が後を絶ちません。。。ショップの空間とご自宅の空間は違いますのでよく考えれば当たり前のことですよね。
そこで必ず動線分のスペースを考えてあげましょう。例えば、椅子を置かない側面は動線分の60cm、椅子を置く側面には椅子と動線分の80cm~1mは最低でも確保したいところです。とはいえ、ダイニングテーブルの4辺全てに動線を確保してしまうと、ダイニングテーブルを置けるサイズも限られてしまうため、1辺ないし2辺は壁付けすることで動線をつぶしてしまえば、少しゆとりを持ったダイニングテーブルを選べます。
(ちなみに、テーブルを壁付けするとペンダントライトの場合は照明の位置がずれてしまいます。その場合はシーリングライトに変えてあげることをおススメてしています)
使用人数に応じたサイズの目安
続いて、使用人数に応じてサイズを選びましょう。最低でも一人当たり60cmの間隔を設けたいところですので、例えば3~4人家族の場合は少なくとも幅120cm以上のダイニングテーブルを選んであげましょう。
もし来客が多いご家庭の場合は、サイズを拡張できる伸長式テーブルを選択肢として考えてあげても良いかもしれません。
使用用途に応じたサイズの目安
最後に、使用用途を考えてあげましょう。先述の通り生活環境の変化に伴いダイニングテーブルに求められる役割も増えています。食事だけであれば3~4人家族で幅120cmで事足りますが、リビング学習・仕事・くつろぐ場合、広めの幅150cm~180cm以上を選んであげたいところです。
形状選びのポイント
ここでサイズ選びから少し話がそれますが、ダイニングテーブルの形状にも触れたいと思います。
一般的には長方形と円形・楕円形に分かれますので、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
長方形テーブルのメリット・デメリット
長方形のテーブルを選ばれるのが最も一般的です。直線的な形状であり、大きなダイニングルームや壁際に配置するのに適し、加えてものを置くスペースを広く取れることもメリットのため、食事以外に勉強・仕事する際にも適しています。
一方で角があることから、実は動線を妨げやすいという点ではデメリットになってしまいます。
円形・楕円形テーブルのメリット・デメリット
一方で円形・楕円形のテーブルは、角がないためお部屋の中心部に配置しても動線を妨げにくく、周辺をすっきりと見せることができます。加えて柔らかい印象を与え、皆が中央を囲む配置となるため会話しやすく、コミュニケーションを重視する場面に適しています。また、角がないため小さな子どもがいても比較的安全です。
一方で、どうしてもものを置くスペースは限られてしまい、使用できる人数も限られがちです。
お部屋の広さが限られ使用人数や使用用途が多い場合は長方形のテーブルを壁付けして使用、お部屋の広さや人数・用途に多少余裕がある場合には円形・楕円形のテーブルをお部屋の中心部での使用、を考えてみては如何でしょうか。
まとめと応用編
最後に、ダイニングテーブルのサイズで失敗しないためのコツ、まとめと応用編です。
特に応用編は300件以上の家具配置プランをサポートした当事務所独自のノウハウが含まれています。
よろしければご参考にしてみてください。
まとめ
ダイニングテーブルは、部屋の広さ、使用人数、使用用途などから縦×横×高さのサイズを選んであげましょう。
特に盲点なのが、使用用途と動線を含めた空間のサイズです。
食事以外の学習や仕事にも使用するのか、ダイニングテーブルを置いた後の動線(最低でも幅60cm程度)を加味されているか、購入する前に今一度立ち返ってあげましょう。
応用編1.ダイニングテーブルの高さ選び
日本文化には高さ70cm程度の低めのダイニングテーブルがおススメなのをご存知でしょうか?
海外のダイニングテーブルは高さ75cm以上あり、一見するとスラッとしていてデザイン性に優れていますが、日々の生活を加味した機能性という意味では、圧倒的に低めのダイニグテーブルが優れています。
日本人は背が低い、靴を脱ぐ文化のため更に低くなる、お茶碗とお箸を手に持ち若干前かがみになる食文化、お鍋やすき焼きの食文化(テーブルが高いと中身が見えない)、狭い空間への配置(テーブルが高いと圧迫感からお部屋が狭く感じる)などから、高さ70cm程度のダイニングテーブルがおススメです。
応用編2.ダイニングテーブル周辺の家具選び
ダイニングテーブルに加えて、周辺の収納家具選びも非常に重要です。
と申しますのも、「ダイニングテーブルがモノ置き状態になってしまう。。。」と当事務所へご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。ダイニングテーブルは、人が集まり、色々な作業をして、モノを置きやすい場所、ですからモノ置き状態になってしまうのは実は必然なのです。
そこで必ず近くに収納家具を置いてあげることを推奨しています。遠くでは出し入れが億劫になり散らかってしまいます。最近では様々な収納付きダイニングテーブルも販売されており、当事務所からも「デスク兼用収納テーブル~ミルフィーユ~」というオリジナル商品を販売しています。
如何でしたか?
COLLINO(コリーノ)インテリアでは、5,000件以上の住宅実績、300件以上の家具配置プラン作成、書籍・記事執筆、メディア出演などの実績から、
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