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「コンセントは多ければいい」は間違い?間取りづくりで本当に大切なこと

#コンセント#マンション#戸建て#設置場所

掃除機置き場のつくり方

家づくりを考える際、多くの人が「コンセントの数」を気にします。
最近の住宅の間取りを見ても、「とにかくコンセントを多く!」という傾向が強くなっています。

もちろん、コンセントが多ければ便利に思えますし、あとから増やすのは難しいと考え、最初に多めにつけておきたいという気持ちもわかります。
しかし、 「たくさんつけておけば安心」という考えが、逆に間取りのバランスを崩してしまう原因になっている ことをご存じでしょうか?

この記事では、 コンセントの数にこだわりすぎた結果、間取りが失敗するケース と、 本当に考えるべきポイント についてお話しします。


コンセントの数を増やした結果、間取りがうまくいかない?

「あとで困らないように」と考えて、コンセントを多めに設置するのは一見良いアイデアのように思えます。しかし、実際には 「こんなに使わなかった」 ということも珍しくありません。

さらに問題なのは、コンセントの数を優先しすぎた結果、 家具の配置や生活動線が二の次になってしまうこと

コンセントに気を取られすぎると起こる問題

コンセントの設置を優先するあまり、間取りのプランニングがおろそかになってしまうと、次のような問題が発生します。

家具の配置がうまくいかない
コンセントを優先した結果、 本来置きたかった家具が思うように配置できなくなる ことがあります。
特に、 壁面収納や大型家具を置くスペースを考えずにコンセントを設置してしまうと、後から使えないコンセントが出てくる ことも。

部屋が狭く見える
適切な配置を考えずにコンセントを増やした結果、家具の置き場所が制限され、動線が悪くなることもあります。結果として、部屋が ごちゃごちゃして狭く見えてしまう ことがあるのです。

このように、 「とにかく多く」という考え方では、快適な家づくりにはつながらない のです。


大切なのは「コンセントの数」ではなく「配置計画」

では、どのように考えれば、失敗しない間取りをつくることができるのでしょうか?

それは、 家具や収納のレイアウトをしっかり考えたうえで、家電製品の配置を考え、必要な場所にコンセントを配置すること です。

理想的なコンセント計画のポイント

🔹 先に家具の配置を決める
まず、 どこにどんな家具を置くかを決め、その上でコンセントの位置を考える ことが大切です。
特に、テレビや冷蔵庫、電子レンジ、間接照明やデスクまわりなど 電源が必要な場所 を把握しておきましょう。

🔹 生活動線を考える
どこでスマホを充電するか、掃除機を使う場所はどこか、など 日々の動線を意識することも重要 です。ただし、 むやみに増やすのではなく、本当に必要な場所を見極めることがポイント です。

🔹 コードが邪魔にならないように工夫する
コンセントが足りないと延長コードが増え、部屋が散らかって見える原因になります。
逆に、多すぎてもコードが目立ちやすくなるため、 家具で隠せる位置や、配線しやすい場所に設置することを意識しましょう


間取りは「インテリア」から考えるのが成功のカギ

家づくりの成功のカギは、 まず家具配置などのインテリアを考え、その上で間取りやコンセントを計画すること です。

「とりあえずコンセントを多く」ではなく、 「この場所にコンセントがあれば、こんな暮らしができる」 という視点で計画を立てましょう。手間はかかりますが、 事前にしっかりプランを立てることで、使いやすくスッキリした空間を実現できます

家づくりを考える際は、 インテリアの配置をベースにした間取り計画 をぜひ意識してみてください。

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身、日本女子大学住居学科卒業。住宅の設計・審査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の住まいを見てきたプロ。 “住まいの健康診断” をする検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整えるアドバイザーの柔らかい視点 をあわせ持つ、住まいの「ドクター&スタイリスト」。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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