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【要注意】2階からでも重傷に!子どもの転落事故と手すり・窓の法規制を徹底解説

#ベランダの安全帯悪#子どもの転落事故#手すりの法律#窓の補助錠

夏休み、子どもが自宅で過ごす時間が増える今、転落事故のリスクが急上昇しています。
特に2階やベランダからの落下事故は、命に関わる重大事故につながる可能性も。

本記事では、子どもの転落事故の実態と安全対策について詳しく解説します。


【1】驚きのデータ:2階からの転落でも重症率は30%以上!

東京消防庁の調査(平成23〜27年)によると、5歳以下の子どもの住宅からの転落事故は114件にのぼります。

特に注目すべきは以下の点:

  • 2歳児の事故が最多
  • 転落事故の45.6%が重症以上
  • 2階からの事故が全体の64%
  • 2階でも22人が重症以上に

低層階だからと油断しがちですが、2階でも十分に命に関わる事故が起きているのです。


【2】ベランダや窓の「手すり」に法的な安全基準はない!?

これだけ多くの転落事故が報告されているにもかかわらず、建築基準法では2階建て住宅の手すりに細かな規定がありません

  • 3階以上の住宅:ベランダの手すりは高さ1.1m以上が義務
  • 2階以下:高さの規定なし、細かな仕様基準もなし
  • 窓の手すり:原則設置義務なし(※任意の「品確法」では基準あり)

つまり、ベランダや窓の安全性は設計者・購入者の自主判断に委ねられているのが現実です。


【3】今すぐできる!家庭での転落防止チェックリスト

法律が整備されていないからこそ、自宅でできる安全対策が重要です。

🔒窓・ベランダ対策:

  • 窓に補助ロック開口制限装置を設置
  • ソファや家具、ベビーベッドを窓際に置かない
  • 子ども用テーブルや子どもチェアも足掛かりになるので、子どもでも移動できる軽いものは使用しない
  • 外出時や料理中も、窓は必ず施錠

🪴ベランダまわりの危険排除:

  • 植木鉢、段ボール、室外機の上に登れる足がかりを置かない
  • 屋外用の椅子・テーブルも原則置かない
  • 手すりの強度確認と、柵の間隔が10cm未満かチェック
  • 不要な物はベランダに置かない

🧒教育と監督:

  • ベランダで遊ばせない
  • 危険性を子ども自身にも教える
  • 一人きりにしない、目を離さない

まとめ|2階でも命に関わる事故に。対策は「今すぐ」が鉄則

子どもは日々成長し、昨日届かなかった窓にも、今日には手が届くようになっているかもしれません。
事故は一瞬。命を守るためには、「やりすぎかも」ではなく「念には念を」が正解です。

今一度、ご自宅の窓・ベランダの安全対策を見直し、安心できる暮らしを整えましょう。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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