空っぽハウス|リビングが片づかなかったのは「収納」ではありませんでした | COLLINO(コリーノ)インテリア

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空っぽハウス|リビングが片づかなかったのは「収納」ではありませんでした

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家具配置を見直すことで、同じ住まいでも雰囲気や居心地が大きく変わることを示したビフォーアフターのリビング空間

テレビをご覧になった方から、
「なぜあの家は片づくようになったのですか?」
というご質問を多くいただきました。

結論から言うと、原因は物の量ではありません。
動線と空間の役割が混ざっていたことです。

多くのご家庭でも同じことが起きています。


2本あった動線が、散らかりを生んでいた

今回プランしたお宅のリビングでは、
キッチンとダイニング・リビング、2階への行き来する動き(動線)が
2本に分かれていました。

どうして2本なのかというと、
①部屋の両側に家具を配置する→
②部屋の中央に空間ができる→
その空間にこたつやテーブルを置く→
家具の周りに動線ができる

その結果、狭い部屋に2本の動線ができていたのです。
しかし、狭い部屋でこそ動線は1本にまとめる必要があります。


壁の少ない間取りが「用途の混在」を起こしていた

もう一つの原因は、
壁が少ないことで空間の役割が混ざっていた点です。

開放的な間取りは広く感じますが、
同時に「どこで何をする部屋か」が曖昧になります。

・食事のモノ
・勉強のモノ
・くつろぐモノ

これらが同じ場所に集まると、モノが入り混じり
収納は足りていても片づきません。

そこで、片付けやすい部屋にするには空間の中央に“壁”を設け、
キッチン側とリビング側の領域を分ける必要が出てきます。

広さを変えたのではなく、
片付けやすくモノが入り混じらないよう役割を分けるのです。


専用収納を近くに置くと、人は片づけられる

この壁をつくることで、
それぞれの場所の近くに専用収納を設置できるようになります。

キッチンの近くには食器棚
リビングの近くにはリビング収納

遠かった食器棚をキッチン近くに移動し、隣り合わせに食材を収納する棚を設置
またリビング収納は、2階の子ども部屋に洋服入れとして使っていた収納をリビングに再配置しました。
これにより、文房具や薬や衛生用品・書類などの紙類の収納がたっぷり可能になりました。

なお、リビング学習をするご家庭では、このリビング収納に学用品やランドセルなどを収納します。

収納量を増やしたわけではありません。
使う場所の近くに置いただけです。

すると行動は変わります。

人は努力や気合では片づきません。
距離が近いと片づきます。

これが住まいの設計・仕組みづくりです。
収納する場所が部屋の中に決まったら、
あとは前述のように収納物のカテゴリーに分けてモノの定位置を決め
収納作業をしていけばよいのです。


片づく家は「性格」ではなく「仕組み」で決まる

今回の変化は、特別な収納術を使ったものではありません。

・動線を減らす
・場所の役割を分ける
・近くに専用収納を置く

この3つだけです。

Before

After

「収納はあるのに散らかる」と感じる場合
原因は物の量ではなく“配置”にあるかもしれません

片づけ方を変える前に、
一度、ご自宅の家具の位置と動きの流れを見直してみてください。
それだけで日常の負担が軽くなることがあります。

次回は、大家族が集まるときや来客時にも対応できる
機能的な家具配置について解説
いたします。

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※当事務所では、完成イメージパース図を作成し事前に共有することで、
完成後のイメージの行き違いを防いでいます。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞などを受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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