収納グッズを買うほど部屋が散らかる人が、無意識にやっていること

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新学期に片付かない家は「収納」ではなく「配置」が間違っている―― 春に必ず増える“学用品カオス”の正体 ――

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新学期が始まると、毎年決まって聞こえてくる声があります。
「収納を増やしたのに、全然片付かない」
「教科書やプリントが、あちこちに散らばってしまう」

実はこれ、収納が足りないからではありません。
原因はほぼ100%、「家具やモノの配置」にあります。


新学期あるある:学用品は一気に“爆増”する

春は、子どもの持ち物が一気に増える季節です。

・教科書・ノート
・プリントの束
・体操服・給食袋
・上履き・通学用品
・学年ごとの提出物

しかもこれらは、「毎日使うもの」「週に数回使うもの」「たまに使うもの」が混在しています。
ここを整理しないまま収納だけ増やすと、家の中は一気にカオス化します。


なぜ「収納を増やすほど」散らかるのか

多くのご家庭でやってしまうのが、
「とりあえず棚を買う」「とりあえずボックスを足す」という対処。

ですが、収納が増える=片付く、ではありません。
そればかりか、部屋はますます狭くなります。

では、どうして散らかるのか?理由はシンプルで、
置き場所が“使う場所”から遠いからです。

子どもは基本的に、
・動線が長い
・フタを開ける
・引き出しを開ける

この3つが重なると、片付けません。
結果、「あとでやる」が積み重なり、出しっぱなしになります。


正解は「場所を増やす」ではなく「距離を縮める」

片付く家に共通しているのは、
使う場所と戻す場所の距離が、驚くほど近いこと。

・学校から帰ってきて、カバンを置く場所
・プリントを一時置きする場所
・体操服を脱いだあと、入れる場所

これらが1~2歩以内にあるだけで、片付けの成功率は一気に上がります。

収納量より大切なのは、
「どこで使い、どこで終わるか」というデスクと収納家具の配置設計なのです。


リビング・子ども部屋の配置改善例

リビングの場合

・プリントはまとめて収納しない
・カバンなど一時置き専用のスペースを1か所作る
・家族動線上に“必ず目に入る場所”を用意する

→ リビング学習でも、散らかりにくくなります。

子ども部屋の場合

・収納はすべての壁いっぱいに作らない
・机のすぐ横に「戻すだけ」の収納を置く
・学年が上がってもルールを変えない

→ 「片付けなさい」と言わなくて済む部屋になります。


最低限これだけ変えればOKな3点

新学期の模様替えで、まず見直してほしいのはこの3つだけです。

ランドセルなどの“帰宅後の一時置き場所”をリビングに決める
プリントは「仮置き→処理」の流れを作る
収納は増やさず、配置を見直し距離を縮める

これだけで、
「毎日片付かない」「朝から探し物」というストレスは、かなり減ります。


収納を疑う前に、「配置」を疑ってみてください

新学期に家が荒れるのは、親のせいでも子どもの性格でもありません。
空間の設計が、今の生活に合っていないだけです。

収納を買い足す前に、
ぜひ一度「この動き、ムダじゃない?」と配置を見直してみてください。

それだけで、春の学用品カオスは驚くほど静かになります。

COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞などを受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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