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プレジデントオンライン掲載~住まい選びで後悔しない間取りの選び方

#収納#図面の読み方#梁#間取り

快適な暮らしを実現する間取りの考え方とポイント

住まいを購入する際も賃貸を選ぶ際も、間取りは快適な生活を実現するために重要なポイントです。ご予算や家族構成に合わせて選択肢を絞ることはできるものの、子どもの成長やライフスタイルの変化、将来の理想的な暮らし方を考慮し始めると、どの間取りを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

本記事では、実際に寄せられた「後悔した間取り」の事例を基に、住まい選びの際に押さえておきたいポイントや、失敗しない間取りの考え方を解説します。さらに、間取り選びで後悔しないための解決策についても具体的にご紹介します。


扉の位置のミス、ビフォーのようす

扉の位置のミス
ビフォーのようす

扉の位置の修正
アフターのようす

扉の位置の修正、アフターのようす

後悔しがちな間取りの例

(1) 部屋数が足りなくなるケース

小さい子どもがいる場合、「家族全員で同じ部屋で過ごすから問題ない」と考えて部屋数を最小限にした結果、子どもが成長して個室が必要になる時期に困るケースが多くあります。

  • 原因:将来のライフステージを見据えなかったこと。
  • 教訓:子どもの誕生や子どもの成長など、ライフスタイルの変化に対応できるフレキシブルな間取りを選ぶことが重要です。

(2) 収納スペースが不足するケース

「リビングや寝室を広くしたい」と考え、収納スペースを削った結果、生活必需品や季節物の収納場所が不足してしまう例もあります。

  • 原因:収納の重要性を軽視したこと。
  • 教訓:収納は広さだけでなく、使い勝手や配置も考慮して設計することが必要です。

(3) 動線が悪い間取りのケース

キッチン、リビング、洗面所が遠すぎたり、家事動線が複雑で作業が非効率になる場合も多いです。特に子育てや共働き家庭では、動線の悪さがストレスの原因になることがあります。

  • 原因:実際の生活動線を考慮しなかったこと。
  • 教訓:シミュレーションを行い、日常生活での移動がスムーズになる間取りを選びましょう。

間取り選びで失敗を防ぐポイント

(1) ライフステージの変化を見越す

家族の人数やライフステージに応じて、柔軟に対応できる間取りを選ぶことが大切です。

  • 可変性のある間取り:将来、壁を設けたり、間仕切りを取り外したりして部屋数を調整できる設計にする。
  • フレキシブルな空間:多目的に使える部屋を確保することで、ライフスタイルの変化に対応可能です。

(2) 十分な収納スペースを確保する

住まいの快適さは収納スペースの広さと使いやすさに大きく影響されます。

  • 適材適所の収納:リビングやキッチン、寝室など、それぞれの用途に応じた収納スペースを設置する。
  • デッドスペースを活用:階段下や壁面収納を活用して、限られたスペースを効率的に利用する。

(3) 動線を重視した設計を心がける

日々の家事や生活がスムーズに進む間取りを考えることが快適な住まいへの第一歩です。

  • 家事動線を短くする:キッチン、洗濯機、収納スペースを近接させる。
  • 生活動線をシンプルに:玄関からリビング、寝室への移動をスムーズにする配置が理想的です。

失敗した間取りの解決方法

(1) 収納不足を補う工夫

収納スペースが足りない場合、次のような工夫で改善できます。

  • 壁面収納を追加:デッドスペースを活用して、壁一面を収納スペースとして活用。
  • 多機能家具を導入:収納付きベッドやスツールを取り入れることで、効率的に空間を使う。

(2) 動線を改善するリフォーム

動線が悪い場合、家具の配置を変えるだけでも改善することがあります。大規模な改善が必要な場合はリフォームを検討するのも有効です。

(3) 部屋数不足を補うアレンジ

子どもが成長して部屋数が足りない場合、パーテーションやカーテンを使って空間を仕切ることで、簡易的な個室を作ることが可能です。


間取り選びの実践例とアドバイス

以下のステップを踏むことで、後悔しない間取り選びができます:

  1. モデルルームや完成見学会で具体的なイメージを掴む
    実際の生活をイメージしながら動線や収納の使い勝手を確認しましょう。
  2. 専門家に相談する
    家族構成やライフスタイルに合った間取りを提案してもらうことで、気づかなかった見落としを防げます。
  3. 家族全員の意見を取り入れる
    子ども部屋の数など、家族全員が納得できる間取りを選ぶことが、快適な暮らしの第一歩です。

まとめ

間取り選びは、住まいの快適さを左右する重要な要素です。子どもの成長や家族構成の変化を見越した設計、収納や動線の工夫を意識することで、後悔のない間取りを選ぶことができます。また、失敗してしまった場合でも、収納の追加やリフォームなどで解決する方法があります。

理想の住まいを手に入れるためには、事前の準備とシミュレーションが欠かせません。ぜひ本記事を参考に、後悔しない間取り選びを実現してください。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

リンク:新居購入前の確認不足が招く大後悔…一級建築士が教える「絶対に選んではいけない間取り」の代表格4つ

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/確認検査員
東京都出身。日本女子大学住居学科卒業後、ゼネコン建築設計部で一級建築士としてマンション・商業ビルの意匠設計・監理やマンションモデルルームの内装デザインを担当。その後、確認検査機関にて、確認検査員/住宅性能評価員として住宅性能評価/建築基準法の検査など担当、これまでに設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。その後、機能的でおしゃれな部屋づくりを専門に行う一級建築士事務所を設立。部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/子どもが伸びる住まいの仕組みづくりなどを提案。デザインしたデスク兼用ダイニングテーブルは2024年キッズデザイン賞を受賞。

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