【要注意】夏の大敵「カビ」は健康被害の原因に!夏型肺炎を防ぐためのカビ対策5つの基本
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梅雨〜夏にかけて、日本の住まいを悩ませるのが「カビ」。
見た目や臭いの問題だけでなく、呼吸器や皮膚の健康にも悪影響を及ぼすカビ汚染は、放置すると大変危険です。
実は、カビが原因で引き起こされる「夏型肺炎」などの疾患は年々増加しており、室内の環境管理は健康維持に直結する重要なテーマです。
今回は、一級建築士の立場から、夏に注意すべきカビの発生原因と、誰でも今すぐできる予防対策についてわかりやすく解説します。
カビが引き起こす「夏型肺炎」とは?その症状と原因菌
夏型肺炎(夏型過敏性肺炎)の特徴
夏型肺炎とは、カビ(トリコスポロン属)が原因で起こる過敏性肺炎の一種です。
- 主な症状:空咳、発熱、息切れ、全身のだるさなど
- 間違えやすい:風邪や気管支炎と似た症状のため、見逃されやすい
- 重症化すると:慢性炎症により肺が硬くなり、呼吸困難や呼吸不全へ
原因となるカビ菌「トリコスポロン」
- 腐った木材や古い畳、じゅうたん、クローゼット、カビの生えたエアコン内部などに発生
- 高温多湿な日本の夏は、まさにカビにとって繁殖の絶好環境
小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の方は特に注意が必要です。
カビが生えやすい条件と場所とは?
カビの好む条件
- 温度:27〜30℃
- 湿度:70%以上
- 栄養源:ほこり、皮脂、石けんカス、食品カス、フケなど
これらの条件が揃えば、どこでも短期間で繁殖してしまいます。
カビの発生しやすい場所ランキング
- 浴室・脱衣所・洗面所(湿度が高く換気が不十分)
- エアコンのフィルターや内部(温度差と湿度で結露しやすい)
- キッチンの排水溝・シンク周辺(食品カスや水気)
- クローゼット・押入れ・ベッド下(通気が悪く湿気がこもる)
- トイレの便器周りやフチ(汚れが溜まりやすい)
カビを「出さない」「増やさない」ための5つの基本対策
1. 【換気】こもった空気はカビの元!空気の流れを意識
- 毎日10分以上、窓を開けて空気を入れ替える
- クローゼット・押入れも定期的に扉を開けて通気
- 浴室やキッチンの換気扇は24時間稼働を推奨
※2003年以降の建物には24時間換気システム(第1~第3種換気など)が義務化されており、給気口は閉めずに開放しておくことが重要です。
2. 【風通し】湿気がたまりやすい場所を改善
- 家具と壁の間に5cm以上の隙間をあける
- 衣類をぎっしり詰め込まず、間隔を開けて収納
- ベッド下やソファ下も掃除しつつ風を通す
3. 【掃除】カビの栄養源を断つ!こまめな清掃習慣
- 浴室・キッチンの排水口は週1回以上の掃除
- 便器の裏やフチの黒ずみはカビの温床!定期的にこすり洗い
- カーペットやソファ、布団は掃除機+乾燥でダブル対策
4. 【エアコン対策】月1回のフィルター掃除が鉄則
- フィルターの表面を掃除機で吸い、裏からシャワー洗浄
- 使用前には内部クリーニング(業者依頼も可)でカビ胞子を除去
- エアコン内部に湿気が残らないよう、冷房後は送風運転を5〜10分
5. 【湿度・温度の管理】家の空気環境を整える
- 室内湿度は40〜60%が目安(湿度計の設置推奨)
- 除湿機・エアコンの除湿運転・サーキュレーターを活用
- 断熱リフォームや二重サッシ導入で結露も減らせる
【補足】こんな症状が出たらカビの影響かも?
- 朝起きると咳が止まらない
- なんとなく息苦しい、だるい
- 目や鼻、皮膚にかゆみや炎症
- 部屋の一角から異臭がする
このような症状があれば、カビ汚染による健康被害の可能性もあります。医療機関への受診と合わせて、住環境の見直しをおすすめします。
まとめ|カビ対策は「換気・通気・掃除」が基本!夏を健康に過ごすために
カビは見た目だけでなく、アレルギーや呼吸器疾患、さらには命に関わる病気まで引き起こすリスクがあります。
特に梅雨~夏場はカビの繁殖条件が揃いやすく、注意が必要な季節です。
✅ カビを防ぐためのチェックポイント
- 毎日換気して湿気をためない
- 収納や家具の裏も風を通す
- エアコンのフィルターは月1回掃除
- 水回りのこまめな清掃を習慣に
- 湿度計・除湿機で空気環境を管理
小さな習慣の積み重ねが、家族の健康を守る第一歩です。
カビゼロの快適な住まいで、梅雨を健やかに乗り切りましょう!