【新築住宅の検査とは】検査済証・かし担保・性能評価を徹底解説!安心のマイホーム購入ガイド | COLLINO(コリーノ)インテリア

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【新築住宅の検査とは】検査済証・かし担保・性能評価を徹底解説!安心のマイホーム購入ガイド

#マイホーム購入のチェックポイント#住宅性能評価制度#住宅瑕疵担保履行法#建築基準法の検査#新築住宅の検査

COLLINO一級建築士事務所

夢のマイホーム。新築住宅は一生に一度の大きな買い物です。
だからこそ、「本当に安全な家なのか」「ちゃんと検査を受けているのか」が気になる方も多いのではないでしょうか?

今回は、新築住宅に必要な3つの主要な検査とその役割、罰則まで含めてわかりやすく解説します。


【1】必須!建築基準法に基づく「中間検査・完了検査」

新築住宅には、建築基準法に基づく義務的な検査があります。
これは行政または国から委託された第三者機関が行う法定検査で、「中間検査」と「完了検査」が主な検査です。

✅検査の目的:

  • 建物が建築基準法に適合しているかを確認
  • 安全・耐震・防火など、基本性能のチェック

✅重要ポイント:

  • 合格後に発行される「検査済証」がないと、入居・使用不可
  • 「検査済証」のない物件は違法建築扱いとなり、住宅ローンや売却に支障
  • 違反した場合:設計者・建築主に3年以下の懲役または300万円以下の罰金

【2】瑕疵(かし)を防ぐ!住宅かし担保履行法による検査

2005年の耐震偽装事件を受けて制定されたのが、「住宅かし担保履行法」です。
新築住宅を供給する事業者に保険加入を義務付ける制度で、万が一の欠陥にも対応できるようになっています。こちらの検査も義務です。

✅検査の対象:

  • 基礎工事・構造体工事(+必要に応じて屋根など)
  • 第三者機関が現場でチェックし、品質を担保

✅検査後の書類:

  • 住宅取得者には「保険付保証明書」が交付
  • 事業者には「保険証券」が発行される

✅違反の罰則:

  • 1年以下の懲役または100万円以下の罰金

【3】希望すれば受けられる「住宅性能表示制度」

より細かく住宅の品質を知りたい方は、「住宅性能表示制度」の利用がおすすめです。
これは任意の制度ですが、性能を数値で見える化することができ、購入者にとって安心材料になります。

✅評価内容の例:

  • 構造の安定性(耐震等級)
  • 火災時の安全性
  • 耐久性・維持管理のしやすさ など

✅検査のタイミング:

  • 基礎配筋
  • 躯体工事完了
  • 内装下地張り前
  • 竣工時 の計4回

合格すれば「性能評価書」が発行され、不合格の場合は発行されませんが、罰則はなしです。


✅その他の任意検査:

  • 施工業者による自主検査
  • 第三者(建築士・ホームインスペクター)による点検

まとめ|家の「安心」は検査の証明で見える化できる!

新築住宅には、多くの検査と書類が存在します。それぞれの検査が、住まいの安全性や品質を保証する重要な役割を担っています。

特に以下の書類は、必ず保管・確認しておきましょう:

  • 検査済証(建築基準法)
  • 保険付保証明書(かし担保保険)
  • 性能評価書(任意制度)

これらがそろっていれば、安心して暮らせる家だといえるでしょう。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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