空っぽハウス|玄関・洗面室編|家族のすれ違いと探し物がなくなる家の設計 | COLLINO(コリーノ)インテリア

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空っぽハウス|玄関・洗面室編|家族のすれ違いと探し物がなくなる家の設計

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家具配置を見直すことで、同じ住まいでも雰囲気や居心地が大きく変わることを示したビフォーアフターのリビング空間

片づく家は“最初の3歩”で決まります

家の中で最も散らかりやすく、
同時に生活の流れを左右する場所があります。

それが玄関です。

帰宅して最初に取る行動が整理されると、
家全体の片づき方と家族のコミュニケーションが変わります。

今回の住まいでは「帰宅後の流れ」を設計しました。


① 靴箱をまとめて可動棚に

玄関はサイズのバラバラな複数の靴箱が隣接して置かれていました。
また扉のある靴箱であったため、狭い玄関では収納量があっても使いづらい状態でした。

そこで可動棚で扉のないオープン靴収納へまとめ、
高さを変えられる構成にしました。

すると
出し入れしやすい
見た目が整う
掃除がしやすい

収納量を増やさなくても、
使いやすい収納に変わりました。


② 伝言板とフックを設置

探し物をなくす“家族の情報ステーション”を玄関につくります。

靴を脱いだ位置に、
学校のお便り・月謝袋などを貼る伝言板と
家族一人一人の鍵・マスク・ネームホルダーのフックを設置しました。

大家族では
「聞いた」「聞いていない」
がすれ違いの原因になります。

帰宅直後に情報が目に入る位置にすることで、
自然に共有が生まれます。

探すのではなく、
“目に入る”仕組みです。


③ 上着掛けとカバン置き場を連続配置

その先に上着掛けと、その下にカバン置き場を設置しました。
持ち物を部屋へ持ち込む前に置けるため、
リビングの散らかりを防げます。

なお、中学受験などでリビング学習を行う場合は、
カバン置き場をリビングに設ける方が適しています

なぜなら小さいお子さんはダイニングテーブルで勉強するため、
玄関にランドセルがあると取りに行くのが面倒になるからです。
勉強場所とランドセルなど持ち物の距離を近づけることで、
学習に取り掛かりやすくなります。

このように小学生の時期は学習習慣をつけるために大切な時期ですので、
ランドセル置き場の配置は慎重に考えましょう。


④ 洗面室に専用収納を造作

日用品の居場所を固定するために
洗面室には
・タオル
・下着
・洗剤などのストック用品
をまとめて収納できる専用収納を設けました。

使うものの近くに専用収納を置くことで、
補充や片づけがラクになります。


⑤ トイレと脱衣の動線を分離

今回のプランで一番重視したことが、生活ストレスを減らす設計

片づけはもちろんですが、トイレや浴室の使いづらさを解消することは
QOLをあげるためにも大切な部分です。

以前は浴室とトイレの動線が一つで、上の図のように
家族の誰かが脱衣中のときはトイレに行きづらい状態でした。

そこでカーテン間仕切りの位置を変えることで、
誰かが入浴していても気兼ねなく使えるようにしました。

少しの工夫ですが、動き方を変えると暮らしのストレスは減ります。


入口が整うと家全体が整う

帰宅してから
・置く
・見る
・掛ける
・しまう

この順番が自然にできると、
家族は意識せず整った行動を取ります。
外出時も探し物が減ることは、容易に想像できることでしょう。

片づく家は、努力ではなく流れでつくられるのです。

次回は「子どもの心の成長と勉強環境を整える部屋づくり」について解説いたします。

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※当事務所では、完成イメージパース図を作成し事前に共有することで、
完成後のイメージの行き違いを防いでいます。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞などを受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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