空っぽハウス|来客や大家族にも対応できる家具配置 ~「家具を増やさず」居場所を増やす方法 | COLLINO(コリーノ)インテリア

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空っぽハウス|来客や大家族にも対応できる家具配置 ~「家具を増やさず」居場所を増やす方法

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家具配置を見直すことで、同じ住まいでも雰囲気や居心地が大きく変わることを示したビフォーアフターのリビング空間

ご相談の中でよくあるのが、
「人が集まると居場所や置き場所が足りなくなる」
というお悩みです。

来客用のテーブルやワゴンを追加すると解決しそうですが、
実際には使う頻度が限られ、普段の生活では場所を取ってしまいます。

そこで今回行ったのは、
専用家具を増やさず、“兼用できる家具”を置くことでした。


コンロ背面に「簡易テーブル」を設置

キッチンには調理中の“仮置き”が必要です。
しかしこのキッチンでは、
・食材を置く場所
・食器を置く場所
・配膳する場所
がコンロ近くにありませんでした。

そのため調理したモノが、そのまま、こたつ(ダイニングテーブル)で盛り付け、
また食材や炊飯器も遠く、調理作業が大変不便でありました。

そこでコンロ背面に、
奥行きの浅い、軽量な簡易テーブルを向かい合わせに2台設置し「配膳台」にしました。

今回は特別な造作家具ではなく、
1台1万円以下で購入できるシンプルなものを2台使用しています。


このように高価で重い家具でなくても、配置と使い方で十分に機能を持たせることができます。

またテーブル設置により、4つの役割を持たせることができます。


① 配膳台として使う

出来上がった料理を一度置く場所ができると、
ダイニングテーブルの上を整えたまま配膳できます。

食卓を“完成形のまま保てる”ため、
食事の準備がスムーズになります。


② 調理前の食材置き場になる

冷蔵庫から出した食材を一時的に並べることで、
キッチン作業の流れが整理されます。

調理中に置き場を探す動きが減り、
作業の往復が少なくなります。


③ 朝の軽食スペースになる

忙しい朝、家族の時間はばらばらになります。
ダイニングテーブルを使わなくても
簡単に食事ができる場所があると、動きが止まりません。

“座る場所を増やす”のではなく、
食べられる場所を増やす発想です。


④ 人が増えたときはダイニングテーブルに並べる

来客時や家族が集まったときには、
このデスクを既存のダイニングテーブルと並べて使います。
すると、たったこれだけで6人で食事するテーブルから
最大11人での食事までに対応できるようになります。

普段はコンパクトに、
必要なときだけ大きくする。
伸縮テーブルを使う必要もありません。

また専用の来客テーブルを持たなくても、
柔軟に人数へ対応できます。


家具は「数」ではなく「役割」で考える

家具を増やすと便利になるように見えますが、
実際には管理する場所も増えてしまいます。

今回のように
1つの家具に複数の役割を持たせると、
生活の流れが整理され、片づけやすさも保たれます。

住まいは広さではなく、使い方で変わります。
もし置き場所や居場所が足りないと感じる場合は、
家具を増やす前に“兼用できる役割”を考えてみてください。

次回は、家族のすれ違いと探し物がなくなる玄関の設計について解説します。

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この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/インテリアデザイナー/一級建築基準適合判定資格者

設計・審査・検査などを通じて、これまで5,000件以上の住宅に携わる。家具配置・収納・生活動線を一体で考え、家族の暮らしに合った、使いやすく心地よい住まいを提案している。

自身も二人の娘の子育てを通じて、成長や興味に合わせた学習環境を工夫。娘たちは現在、医師・漫画家、ゲームプランナーとして、それぞれの道を歩んでいる。建築の専門知識と子育て・家事の経験を活かし、子どもが自分の「好き」や学びに取り組みやすく、親も無理なく見守れる住まいづくりを大切にしている。

著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。キッズデザイン賞・空間デザイン賞・設計コンペなどの受賞歴のほか、テレビ・ラジオ出演、住まいや子どもの学習環境に関する執筆・監修も行う。

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