【後悔しない家づくり】専門家が警鐘!絶対に避けたい“間取りの失敗例”4選

「明るくて広いリビングにしたい」「家事がラクになる動線を重視したい」――
家を建てるとき、誰もがワクワクしながら“理想の間取り”を考えますよね。
しかし、家づくりで最も多い後悔の原因は“間取りの失敗”。
光熱費の増大や雨漏り、耐震性の問題など、後から気づいても手遅れになるケースもあります。
この記事では、住宅相談の現場で実際に多い「失敗間取りのNGポイント4つ」をプロの視点からご紹介します。
これから家を建てる方、リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
① 光熱費がかかりすぎる間取り|「空間のつながり」が冷暖房効率を悪化
最も多い失敗のひとつが、冷暖房効率の悪い間取り。
特に以下のような空間設計には注意が必要です。
- 吹き抜けやリビング階段(スケルトン階段)
- 出窓やフリースペース
- LDKと2階がつながる大空間構成
たとえば、ある住宅の間取りでは、LDKが19畳なのですが、実際には上部の階段室(4畳)+2階のフリースペース(5.5畳)+廊下(2畳)と計11.5畳分も冷暖房の対象が増加。
とくに断熱性能の低い住宅では、光熱費が年間数万円単位で高くなってしまうケースも。
メーカーが「高断熱だから問題なし」と謳っても、空間がつながっていれば冷暖房の負荷は大きくなります。間取りを考えるときは、“空間ボリューム=気積”まで考慮することがポイントです。
② 廊下や玄関ホールが広すぎる間取り|有効面積が減り、リビングが狭くなる
「玄関は広い方が高級感がある」と思って、過剰にスペースを割いてしまう間取りも要注意。
あるご相談事例では、延床面積は同じでも、玄関ホールが4.2畳と大きすぎてLDKが16.2畳に…。
そこで間取りを見直し、ホール+廊下を3畳に抑えることで、LDKを21.2畳に拡張。
さらに、ワークスペースを追加することにも成功しました。
廊下やホールは「最小限で機能的に」まとめることで、生活に直結するスペースにゆとりが生まれます。
③ 耐震性に不安のある間取り|凹凸の多い形状や偏った配置に注意
構造計算上、筋交いや壁量が足りていても、間取りの形状によっては地震に弱くなることがあります。
特に注意すべき間取りの特徴:
- 上下階の形が大きく異なる
- 凹凸が多く、L字型・コの字型の家
- 部屋の配置バランスが左右非対称
耐震的に有利なのは「正方形〜長方形に近いシンプルな形」です。
凹凸の多い間取りは「偏心」が生まれやすく、地震時に想定以上の負荷がかかる恐れがあります。
耐震性を保つには、構造と間取りをセットで考えることが不可欠です。
④ 雨漏りしやすい間取り|人気の「天窓」「バルコニー」に潜むリスク
雨漏りは、発生すると住宅内部に深刻なダメージを与え転移する“建物のがん”。
間取りによって雨漏りのリスクを高めてしまうことがあります。
特に注意すべき設備・形状は以下の通りです:
- トップライト(天窓)
└ 通常の窓より明るさは3倍!でも防水が難しく、雨漏りリスクは高め - 外壁の設備貫通部(換気口や配管)
└ 設備と外壁の取り合い部分が雨漏りしやすい - 出窓
└ サッシと外壁の取り合い部分が雨漏りしやすい - バルコニー
└ 床の勾配・防水層の処理が甘いと、排水不良から雨水侵入の原因に
これらの設備を採用する場合は、防水施工の実績が豊富な工務店・設計士に依頼することが鉄則です。
【まとめ】“理想の間取り”よりも“後悔しない間取り”を選ぼう
家づくりで間取りを考えるとき、
「広さ」や「デザイン性」だけでなく、ランニングコスト・安全性・メンテナンス性も視野に入れることが大切です。
✅ 失敗を防ぐ間取りの4つのチェックポイント
- 冷暖房効率を悪化させる空間構成になっていないか
- 廊下やホールに無駄なスペースを使っていないか
- 耐震性を損なう形状や配置になっていないか
- 腕の良い施工業者を慎重に選んでいるか
住宅は人生最大の買い物。
“住んでから後悔しない間取り”を選ぶことが、家族の幸せな暮らしを守る第一歩です。
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