収納を増やす前に知っておきたい|部屋に置いてよい家具の量は「床面積の何%?」広く見せる黄金比とは

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部屋に置いてよい家具の量は?床面積33%が広く見える理由と45%の限界

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床面積に対する家具の割合33%と45%の比較イメージ図

部屋に置いてよい家具の量はどのくらい?

「収納が足りないから棚を増やしたい」
「広く見せたいけれど物が多い」

このご相談はとても多いです。

ですが実は――
家具には“置いてよい量の目安”があります。

一般的に言われる基準は

床面積の約1/3(33%)以内

です。

これは、空間の“余白”を保ちながら動線を確保できるバランスです。


なぜ33%が目安なのか?

例えば10畳(約16.5㎡)の部屋の場合。

16.5㎡ × 33% = 約5.4㎡

つまり、約3畳分までが家具の許容量ということになります。

この割合を超えると、

  • 動線が狭くなる
  • 視界が遮られる
  • 圧迫感が出る
  • 掃除がしにくくなる

といった問題が出始めます。

部屋が狭く見える最大の原因は
「家具の量」です。


収納が足りない場合は40〜45%まで

では、収納が少ない家はどうすればよいのでしょうか。

現実的には、

床面積の40〜45%まで

が上限だと考えます。

それ以上になると、

  • 常に窮屈・狭く・動きにくくなる
  • 家族の動線がぶつかる
  • “広く見せる工夫”が効かなくなる

状態になります。

45%は「限界ライン」。

これを超えたら、
家具を増やすのではなく

▶ テーブルやソファを一回り小さくする
▶ 家具を兼用化して総量を減らす
▶ 壁面を使う

といった工夫が必要です。


広く見える部屋は“家具の床占有率”で決まる

「部屋を広く見せる家具配置」の本質は、

✔ 背の低い家具を使う
✔ ガラス素材を使う
✔ 膨張色を使う

…ですが、それ以前に、

床がどれだけ見えているか

が最重要です。

床が広く見えるほど、空間は広く感じます。

つまり、

▶ 家具の“面積”を減らす
▶ 床の露出面積を増やす

これが広見えの正解です。


収納を増やす前に確認したい3つのこと

収納家具を買う前に、必ず確認してほしいことがあります。

① 今、家具は何%?

まずは計測。

家具の幅×奥行を合計し、
床面積に対して何%か出してみてください。

すでに40%を超えているなら、
追加収納は危険です。


② 収納は“動線の邪魔”になっていないか?

収納を増やすほど、動線は複雑になります。

家具は「置ける場所」ではなく
「通路を確保したうえで残る場所」に置くものです。


③ 高さでカバーできないか?

床面積を増やさず収納量を増やすには、

▶ 壁面収納
▶ 上部収納
▶ 造作棚

など、今ある収納の上、縦方向(高さ)を使う方法があります。

床を埋める収納は、
最後の手段です。


家具の量を守るだけで、部屋は整う

片づかない家の多くは、

「収納が足りない」のではなく
「家具が多すぎる」のです。

床面積の33%。

収納を追加するなら最大45%。

この数字を守るだけで、

  • 掃除がラク
  • 片づけが早い
  • 家族がぶつからない
  • 広く見える

空間になります。

収納を増やす前に、
まず“家具の量”を見直してみてください。

部屋は、広さではなく
家具の割合で決まります。

■お部屋診断コースでは

  • 動線の再設計
  • 家具レイアウト図作成

を行い、あなた専用の“広く見える快適な空間”をつくります。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞などを受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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