「広く見える家」と「広く使える家」は違う?狭い家でも広く使えるLDKの考え方 | COLLINO(コリーノ)インテリア

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「広く見える家」と「広く使える家」は違う?狭い家でも広く使えるLDKの考え方

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広く見える家と広く使える家の違いを解説する図解

都市部では住宅価格の高騰により、住まいの面積がコンパクトになる傾向が続いています。
そのため最近では「狭い家をどう快適に使うか」という相談を受けることが増えました。

多くの住宅では、「部屋を広く見せる工夫」が重視されています。
例えば、白い壁を使う、背の低い家具を選ぶ、視線が抜けるレイアウトにするなど、視覚的に空間を広く見せる方法です。

これらは確かに効果があります。
しかし実際の暮らしを見ていると、もう一つ重要な視点があることに気づきます。

それが

「広く見える家」と「広く使える家」は違う

ということです。


「広く見える家」とは視覚的な広さ

広く見える家とは、主に空間の見た目を整えることで広く感じさせる方法です。

例えば

・白や明るい色の壁
・背の低い家具
・視線が抜ける配置
・少ない家具
・ガラス素材
・間接照明

などがあります。

これらは視覚的な効果によって、実際の面積以上に空間を広く感じさせることができます。

インテリアや住宅の提案では、この「視覚的な広さ」が長く重視されてきました。

しかし実際の生活では、見た目の広さだけでは解決できない問題が多くあります。


現代のLDKは機能が増えている

以前の住宅では、LDKの役割は比較的シンプルでした。

・食事
・家族団らん

この2つが中心です。

しかし現在のLDKは大きく変化しています。

例えば

・リビング学習
・在宅ワーク
・子どもの遊び
・家事
・書類整理
・ペット

など、家族の多くの活動がLDKに集まるようになっています。

つまり、LDKは単なるリビングではなく

家族が多くの時間を過ごす生活拠点

になっているのです。

そのため、白系の家具でまとめたり背の低い家具などを使って見た目が広く感じても、
家具の配置や動線が悪いと「使いにくい狭い空間」になってしまいます。


「広く使える家」という考え方

Before

そこで重要になるのが

広く使える空間

という考え方です。

広く使える家とは、見た目だけではなく

・家具配置
・動線
・空間の余白
・機能の重なり

によって、同じ面積でも使えるスペースを増やす設計です。

例えば同じ間取りのLDKでも

家具配置が悪い部屋は上図のように使えるスペースが狭くなります。

After1

一方で、機能ごとに空間を分け家具配置を整えると、同じ面積でも広く動きやすい部屋になります。

上図は、ビフォーの状態に学習デスクや収納家具を追加した様子です。

家具は増えているのに、家具配置を整えると狭く感じませんね?

つまり、部屋の広さではなく、家具配置で空間は広く変わるのです。


狭い家ほど重要になる家具配置

この「広く使う」にプラスして「広く見せたい」場合は

機能を重複して、家具を最小限にすることが大切です。

After2

上図は、ダイニングテーブルの隣に小さめのデスクと専用収納を設置して

「ダイニングと学習空間を兼用」した家具配置です。

こうすることで、家具の量を最小限にすることができます。

目安として、家具の床面積は

部屋の床面積の33〜40%程度

が理想的です。

とくに狭い部屋では機能をまとめ、家具の量を減らすことで、部屋の中に余白が生まれます。


動線を整理すると部屋は広く使える

狭い住まいほど重要になるのが

動線設計

です。

通路を作りすぎると、その分家具を置ける場所が減り、空間は使いにくくなります。

例えば

・回遊動線を作りすぎない
・家具を壁側に配置する
・通路を最小限にする

といった工夫をするだけでも、使える空間は大きく変わります。


家は広さではなく使い方で変わる

多くの人は「家が狭いから仕方ない」と考えます。

しかし実際には、同じ面積の家でも

・家具配置
・動線
・空間の使い方

によって、暮らしやすさは大きく変わります。

部屋の面積を増やすことは簡単ではありませんが、空間の使い方は変えることができます。

だからこそ私は、家具配置や動線を見直す「模様替え」を通して、
住まいを整える方法を提案しています。

家は完成した瞬間がゴールではありません。

家族の成長や生活の変化に合わせて空間の使い方を変えていくことで、
住まいは長く家族が集まる快適な場所になります。

家は広さではなく、使い方で変わる。

それが、狭い住まいでも快適に暮らすための大切な考え方です。

COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/一級建築基準適合判定資格者
東京都出身。日本女子大学在学中に英国へ留学し、インテリアデザインを学ぶ。その後、ゼネコンおよび確認検査機関にて、住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、5,000件以上の実務に携わる。空間デザイン賞(丹青社)・キッズデザイン賞受賞。

また、自身の子育てにおいて、医師およびゲームプランナーの道に進んだ子どもを育てる中で、住環境が思考力や実現力に大きく影響することを実感。

現在は「子どもが伸びる住まい」「家族関係が整う空間設計」をテーマに、
家具配置・動線・収納計画から住まい全体を見直す提案を行っている。

著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)。

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