日本の季節を楽しむ。洋室に合う和のインテリアと飾り方
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日本の住まいには、季節を楽しむ美しい文化があります。
お正月、節分、桃の節句、端午の節句、七夕、お月見。
季節ごとに飾りを替え、暮らしの中に小さな変化を取り入れることは、住まいを豊かにしてくれる大切な習慣です。
一方で、最近の住まいでは「季節の飾りを楽しみたいけれど、飾る場所がない」というご相談をいただくことがあります。
昔の住まいには床の間や和室があり、雛人形、兜、掛け軸、花器などを飾る場所が自然にありました。
しかし、今の戸建てやマンションでは、LDKや寝室、子ども部屋の多くが洋室です。和室がない家も増えています。
そのため、昔ながらの季節飾りをそのまま取り入れようとすると、
「置く場所がない」
「収納場所に困る」
「洋室のインテリアに合わない」
「出し入れが大変で、結局飾らなくなってしまう」
という悩みにつながりやすくなります。
これからの季節飾りは、今の住まいに合わせて考え直すことが大切です。
現代の住まいに必要なのは、場所をとらない季節飾り
季節の飾りというと、床や棚の上に置くものをイメージする方が多いかもしれません。
雛人形、五月人形、兜飾り、鏡餅、花器などは、飾るためのスペースが必要です。
特に小さなお子さまがいるご家庭や、ペットを飼っているご家庭では、置き飾りが倒れたり、誤飲したり触られたりする心配もあります。
そこで、今の住まいに取り入れやすいのが、壁に飾る季節のインテリアです。
壁面を使えば、床やテーブルの上をふさがずに季節感を取り入れることができます。
玄関、リビング、廊下、寝室など、少し余白のある壁があれば、季節のしつらえを楽しむことができます。
特に、ナチュラルモダンやジャパンディのインテリアには、落ち着いた色合いの和のアートがよく合います。
洋室に合う和のインテリアは「色」と「余白」が大切
和のインテリアを洋室に飾るときに大切なのは、色合いと余白です。
伝統的な和の飾りは、赤、金、黒、朱色など、華やかな色が使われることが多くあります。
もちろん、それはとても美しいものですが、ベージュやグレージュ、木目、白を基調とした現代のリビングでは、少し強く見えてしまうことがあります。
洋室に自然になじませるには、次のような色合いがおすすめです。
淡いベージュ
生成り
グレージュ
くすみブルー
淡いグレー
黒や金を少量だけ使う配色
また、絵柄を詰め込みすぎず、余白を残すことも大切です。
余白のあるデザインは、洋室の壁になじみやすく、家具や照明、観葉植物とも調和します。
「和風すぎる飾り」ではなく、和の美しさを現代の住まいに合わせて整えたインテリアとして考えると、取り入れやすくなります。
季節飾りは、収納しやすさも大切

季節の飾りは、飾っている時間よりも、しまっている時間の方が長いものです。
そのため、どれほど美しくても、収納場所を大きく取るものは、だんだん出し入れが負担になります。
住まいのご相談を受けていると、季節飾りに関して次のようなお悩みを聞くことがあります。
雛人形の箱が大きく、押入れを占領している
兜飾りを出すのが大変で、数年飾っていない
季節飾りをしまう場所がなく、納戸がいっぱいになっている
飾る場所がないため、購入をあきらめている
現代の住まいでは、飾るときの美しさだけでなく、しまうときの薄さ・軽さ・扱いやすさも重要です。
壁に飾れるパネルやタペストリーは、床置きの飾りに比べて省スペースです。
大きな台やケースが不要で、季節ごとに掛け替える楽しみも生まれます。
玄関に季節を飾ると、住まいの印象が変わる
季節のインテリアを取り入れる場所として、特におすすめなのが玄関です。
玄関は、家族が毎日出入りする場所であり、お客様を最初に迎える場所でもあります。
ここに季節感のあるアートを飾るだけで、住まい全体の印象がやわらかくなります。
たとえば、お月見の季節には、月やすすき、うさぎをモチーフにした落ち着いた壁飾り。
春には、桜や淡い花をあしらったやさしい色合いのアート。
お正月には、松や鶴、富士山などを抽象的に取り入れたデザイン。
床の間がなくても、玄関の壁や靴箱の上の空間を使えば、季節を感じるしつらえは十分に楽しめます。
リビングに飾るなら、家具とのバランスを見る

リビングに和の季節飾りを取り入れる場合は、家具とのバランスが大切です。
テレビボードやサイドボードの上の壁は、アートを飾りやすい場所です。
ただし、家具の幅に対してアートが小さすぎると寂しく見え、大きすぎると圧迫感が出ることがあります。
ナチュラルモダンなリビングでは、木の家具、布張りのソファ、やわらかい照明、観葉植物などと調和する色合いを選ぶと、和の飾りも自然になじみます。
ポイントは、和の要素を「主張しすぎないこと」。
和室のための飾りではなく、洋室の中にすっとなじむアートとして取り入れることです。
これからの和の季節飾り

これからの季節飾りは、昔ながらの形をそのまま置くのではなく、今の住まいに合うように再設計していくことが必要だと感じています。
床の間がなくても飾れる。
洋室にもなじむ。
場所をとらない。
収納しやすい。
暮らしの中で無理なく楽しめる。
そんな和のインテリアが増えれば、季節を楽しむ文化は、今の住まいにも自然に受け継がれていくのではないでしょうか。
COLLINOでは、住まいの専門家の視点から、洋室にもなじみ、場所をとらず、暮らしに無理なく取り入れられる和のインテリアを考えています。
伝統の美しさを、今の暮らしに合うサイズ感・色合い・飾り方へ。
季節を楽しむ住まいのあり方を、これからも提案していきます。
