【ファミリー向け住宅】子ども部屋の作り方と間取りの注意点3選|住宅購入で失敗しないコツ

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【ファミリー向け】子ども部屋はどうする?住宅購入で失敗しないための3つの重要ポイント

#ファミリー向け住宅#住宅収納計画#子ども部屋の作り方#子育て世帯の家選び#間取りの工夫

住宅購入は人生最大の買い物の一つ。特に子育て世帯にとっては、「子どもが快適に過ごせる家」を求める気持ちが強くなりますよね。
しかし、子どもの成長や家族構成の変化を考慮しないと、将来的に間取りや住まいに後悔するケースも

今回は、子育て世代が住宅購入時に必ず押さえておきたい3つのポイントを詳しく解説します。


【1】子ども部屋は「勉強部屋」より「安心して寝る場所」として考える

最近の調査では、小学校入学時に子ども部屋を用意したいと考える保護者は約7割。
その多くが「勉強用」として個室を設けたいと考えていますが、実際には小学生の約70%がリビングなどで勉強しているというデータもあります。

子ども部屋の正しい役割:

  • 勉強よりも「安心して就寝できる空間」としての役割が大きい
  • 男女の兄弟姉妹がいる場合は、寝室を分けてプライバシーを確保
  • 2段ベッドを活用すれば5畳程度でも2人の寝室に

また、スマホやネットの普及により、親の目が届かない個室はリスクにも。完全個室よりも、緩やかに区切る空間設計も一案です。


【2】収納は「多すぎるくらいでちょうどいい」

住宅購入後の不満として最も多いのが「収納が足りない」という声。

収納計画のコツ:

  • 各部屋で何を収納するかを事前にリストアップ
  • ウォークインクローゼットは中央に通路がある分、意外と収納力が低い
  • 壁面収納を増やすことで効率アップ

「収納はありすぎても困らない」。それがマイホーム購入の鉄則です。


【3】「子どもが巣立った後」の住まい方もイメージしておく

住宅ローンは30年が主流ですが、子どもが一緒に暮らすのは長くて20年程度。
その後は夫婦2人の暮らしが待っています。

将来を見据えた間取りの工夫:

  • 子ども部屋は将来的に書斎や趣味部屋に転用できる設計に
  • エアコン・トイレ・浴室などの設備もミニマム設計で維持コストを削減
  • 将来的な間取り変更がしやすい構造(構造壁ではなく間仕切り壁や間仕切り収納など)を選ぶと◎

家族全員で住む時間が限られていることを前提に、ライフステージに応じて柔軟に使える家が理想です。


まとめ|家族の変化に対応できる住宅選びを

  • 子ども部屋は「勉強部屋」より「就寝スペース」として設計
  • 収納は「多め」に設計して後悔を防ぐ
  • 将来の夫婦2人生活も見据えて間取りとコストを最適化

家族の今と未来を見据えた住宅購入で、長く快適な暮らしを手に入れましょう。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

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