家具を先に買うと失敗する理由|引っ越し前にやるべき3つの準備を建築士が解説

BLOG & WORKS

家具を先に買うと95%が失敗する理由──引っ越し前にやるべき“3つの準備”と、本当に選ぶべき家具

#インテリアコーディネート 東京#ダイニングテーブル#ポジティブチェンジ#一級建築士#収納家具#家具選び#家具選びの失敗#家具配置#引越し#新年度#新生活#模様替え 東京#空間デザイン

「新居が決まったから、そろそろ家具を見に行こう」
そう思った瞬間から、実は家具選びの失敗リスクは始まっています。

建築士として多くのご相談を受けてきましたが、
「引っ越し後に家具を買い直した」「思ったより使いづらい」という方のほとんどが、
“家具を先に買ってしまった”ケースです。

この記事では、
なぜ家具を先に買うと失敗しやすいのか、
そして引っ越し前に必ずやっておきたい3つの準備を、
プロの視点でわかりやすく解説します。


なぜ「家具を先に買う」と失敗するのか?

家具選びの失敗は、センスの問題ではありません
原因はとてもシンプルです。

理由① 家具は“部屋”ではなく“暮らし”に合わせるものだから

家具店で見る家具は、
・広い空間
・理想的な照明
・整ったレイアウト

という「非日常の条件」で展示されています。

しかし実際の住まいは、
・生活動線がある
・家族が動く
・モノが増える

という現実の空間です。
このギャップを埋めずに家具を買うと、
「置けるけど使いにくい家具」になってしまいます。


理由② 図面だけでは“本当のサイズ感”はわからない

新居の図面を見ながら家具を選ぶ方も多いですが、
図面では以下のことが読み取りにくいのが現実です。

  • 椅子を引いたときの余白
  • 人がすれ違う幅
  • 扉・引き出しを開けたときの干渉

これらは実際に暮らす目線で考えないと見えてきません。


理由③ 暮らしは、引っ越してから必ず変わる

引っ越し直後は、まだ“仮の暮らし”です。

  • どこでくつろぐか
  • どこにモノが集まりやすいか
  • 家族が自然に集まる場所

これらは、暮らし始めて初めて分かることがほとんど。
その前に家具を固定してしまうと、柔軟な調整ができなくなります。


引っ越し前にやるべき準備①

まず必要なのは、家具選びではありません。
暮らしの優先順位をはっきりさせることです。

以下のように、言葉にしてみてください。

  • くつろぎ重視か、作業重視か
  • 家族で集まる時間を大切にしたいか
  • 片付けを楽にしたいか
  • 子どもの成長に対応したいか

この優先順位が決まると、
「必要な家具」「後回しでよい家具」が自然に分かれます。


準備② 家具ではなく“配置”を先に決める

失敗しない家具選びの最大のコツは、
家具を選ぶ前に、配置を決めることです。

ポイントは以下の3つ。

  • 生活動線(歩くルート)
  • 家具と家具の間隔
  • 視線の抜け

たとえば、
「ソファを置くかどうか」よりも先に、
「この部屋でどう過ごしたいか」を考える。

すると、
・ソファが必要ない
・ダイニング中心の暮らしの方が合う
という結論になることも多いのです。


準備③ “今すぐ買う家具”と“後で買う家具”を分ける

引っ越し前にすべてそろえる必要はありません。
むしろ、それが失敗の原因です。

引っ越し前に必要な家具

  • ダイニングテーブル(食事の場)
  • ベッド・寝具(睡眠の質)
  • カーテン
  • 最低限の収納(生活が回る分だけ)

引っ越し後に選んだほうがよい家具

  • ソファ
  • ラグ
  • サイドテーブル
  • 追加収納

暮らしを1〜2か月体験してから選ぶと、
「本当に必要なサイズ・形」が見えてきます。


それでも先に買うなら、選ぶべき家具の条件

どうしても先に買う必要がある場合は、
以下の条件を満たす家具を選びましょう。

  • サイズに余白がある
  • 色など圧迫感が出にくい
  • 移動・模様替えがしやすい
  • 将来の使い回しがきく

まとめ:家具選びは「順番」で9割決まる

家具選びの失敗は、
「選び方」ではなく「順番」の問題です。

  1. 暮らしの優先順位を決める
  2. 配置を考える
  3. 必要最低限からそろえる

この手順を守るだけで、
家具選びの失敗はほぼ防げます。

家具は、暮らしを支える“機能的な道具”
焦らず、住まいと対話しながら選ぶことが、
いちばんの近道です。

COLLINOでは女性一級建築士が、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添い、将来を見据えたリフォームや模様替えプランを丁寧に作成いたします。
安心と上質を兼ね備えた住まいづくりを、ぜひご相談ください。

この記事の著者

しかま のりこ

一級建築士/模様替えアドバイザー/教育建築士
東京都出身、日本女子大学在学中に英国留学、インテリアデザインを学ぶ。ゼネコン・確認検査機関では住宅の設計・審査・検査・インテリアコーディネートまで、 5,000件以上 の実務をこなす。 “住まいを診断”する検査員としての厳しい目と、 暮らしを心地よく整える家具配置の視点を持つプロ。デザインした家具はキッズデザイン賞を受賞。著書に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」「狭い家でも子どもと快適に暮らすための部屋づくりのルール」(彩図社)がある。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 一般社団法人日本模様替え協会 All rights Reserved.